翼の折れた天使たちセレブ

体を売って、高級セレクトショップでお買い物し、つかの間のセレブ気分を楽しむ。
そういう少女が主役なのは知っていたので、もっと殺伐とした感じかと思っていた。
でも実際は、お金持ちの少女メグミ(坂野真弥)と知り合い友情?を育むことがメインだったように思う。
そのせいか、意外に明るい感じで、ほのぼの感もあって見ることができた。
奈々子(上戸彩)の最初に映った客が、野村宏伸だったのは、ちょっとびっくり。
薬師丸ひろ子さんの映画の相手役の頃から、あんまり雰囲気が変わってなかった。
何かを犠牲にしてでも、キレイな服がほしい。高級に見られたいはよくわからない。
ただ私にもオシャレしたいキレイに見られたい、の気持ちが強くあるは気づいている。
それができないから、「どうせ行くところもないし」とあきらめたふりしているだけ。
お金持ちのメグミは、高級なものを持っているのに、幸せそうではない。
実の父がなくなって、母の再婚で新しい父ができ、昔の思い出も処分されたらしい。
これには、「お金があれば幸せ」と思っていた奈々子でも、心が動いたようだ。
そして、新しい父からの虐待をうけたメグミが、奈々子の家に助けを求めてきた。
いくらお金があっても、暴力で痛い思いはイヤだ。そこそこはあった方がいいけど。
母親が迎えに来て、また同じ家に帰るのか・・・と思っていたら、倒れて救急車。
病院としても、あれだけ虐待の跡があったら、ほってはおけず警察に報告。
新しい父は反省したようだけど、どうなんだろう?母親の態度しだいかも。
最後に、吹っ切れた感じで、実家に顔を出そうとする奈々子。
高級セレクトショップの人は、たぶん事情(ホントは庶民)わかっていたんだろう。