山田太郎ものがたり 9

豪邸に引っ越した山田一家は、メイド達からの食事の世話も受け大ハシャギ。
だけど、太郎(二宮和也)は広いベットにさえ馴染めないまま浮かない表情だった。
父の和夫(松岡充)から
「ウメちゃんは世話好きだから。生活の心配ないアルバイトせず遊んでいい」
と言われて、よけいに戸惑っていた。
バイトしながら家族全員で一緒に笑顔の生活が太郎の生きがいだったのだろう。
突然贅沢な生活を与えられて「やることがない」は当惑するかも、と思った。
杉浦(忍成修吾)と中井(大塚ちひろ)が漫才口調で太郎の金持ちぶりを語っていたところはおもしろかった。
高級車で送り迎えの太郎を見て、生徒達は「王子様!」とまた騒ぎ出していた。
玉の輿妄想を再燃の隆子(多部未華子)も見て、現金な人たち(苦笑)と思った。
学校でも悩み続けボーっとしている太郎に、御村(櫻井翔)もそっけなく見えた。
でもそれは「太郎は棚ぼた豪邸生活に満足しているんだろうか」と心配してのこと。
太郎は「家に帰りたくない」とまで言い出していた。
太郎の豪邸に御村と隆子が遊びに行った。メイド達に高級菓子でもてなされる生活。
無表情なままだった御村が、太郎の妹には笑顔と優しい口調での対応がよかった。
そういう時期に、永原(吉沢悠)から鳥居先生(吹石一恵)へ電話が入った。
SとMの二人のやり取りは、どこまでが本気かわかりにくくおもしろい。
電話での内容は「太郎を研究室に寄こしてほしい」だった。
研究室で野菜の話をして言えるときの太郎だけは、悩みも忘れ楽しそうに見えた。
ところが豪邸に帰ると家族が先に夕食を済ませていた。淋しさで太郎はショック。
両親は豪邸生活に馴染めない太郎の気持ちにも気づいていて「戻っていい」と提案。
でも、太郎はうれしそうにしている弟妹達の姿を見て決断がつかないでいた。
学校ではあいかわらず悩み続けている太郎。
金持ちじゃなくても、と悟った隆子がスーパーでの特売セールで太郎を元気づけた。
その後、御村と二人っきりで本音での話し合い。
「一番大事なのは、お前自身が笑顔でいることじゃないか」
と言われ、太郎は元の『狭いながらも楽しい我が家』に戻る決心をした。
家族全員が笑顔で同意、弟の「この生活にも飽きてきていたし」のシーンがよかった。
リアカーを笑顔で引いている太郎と、引越しを手伝う御村と隆子。
ようやく、いつものような和やかな関係に戻っていた。
今回は、太郎が苦悩して見せたいろんな表情がよかった。
御村はニヤリ笑顔が少なくて、ちょっと淋しかった。
予告編では、最終回でのゲスト出演、大野智くんシーンも一瞬映った。
ここで一番テンションは上がった(笑)