歌のおにいさん 1

「嵐」大野智くん主演のコメディードラマということで楽しみにしていた。
大学の卒業目前で就職内定取り消しになった矢野健太(大野智)
仲間と組んでいたバンドも健太には知らされず突然に解散。
バンドメンバーで恋人の明音(千紗)にもいきなり別れを告げられた。
父の光雄(小野武彦)や姉のさくら(須藤理彩)からは、
「働かないなら学費返せ」
と借金計算され就職を迫られていた。
就職活動の末、面接会場の間違いで合格。
子供番組『みんなでうたお!パピプペポン』の歌のおにいさんになっていた。
合格しても、まだ健太はおにいさん役を恥かしがっていた。
スタジオ収録に行くと、ベテラン歌のおにいさんの氷室(戸次重幸)のための番組、と独裁政権にあった。
歌のお姉さんのうらら(片瀬那奈)は氷室の崇拝者。
その番組プロデューサーの真鍋(木村佳乃)が、健太と守(丸山隆平)を新メンバーで採用した。
まずは、犬の着ぐるみを着て、氷室おにいさんのバックで踊った。
新メンバー紹介で衣装姿で新聞にも出たが、家族に隠していた。
守の方は音大出身、番組に出るためなら何でもやる覚悟があった。
だから、健太の採用されたのにやる気のない態度にイライラしていた。
番組収録に、久しぶりに子供達が参加になった。
最初に『氷室おにいさんより前に出ない』との注意を受けていたが、子供達は目立とうとカメラ前に出てきて、
氷室が怒鳴った。
健太と守には、
「自分に絶対服従を誓わなければ番組をクビにする」
と独裁者ぶりを見せつけた。
それに反発した健太はスタジオから出て行ってしまった。
収録途中での退場は、さすがにマズイと思った。
「何かに不満があるならその現実を変えなさい。自分がまず変わりなさい」
と真鍋に言われた。
その後、元彼女の明音が健太抜きでバンドデビューする経緯を聞かされた。
健太が就職を決め、プロを目指していた明音達は裏切られた気がしたらしい。
「自分の気に入らないことがあったら、いつも逃げ出してた」
とまで言われてしまった。
着ぐるみを代役スタッフで収録、の間際に健太はスタジオに現れた。
まず、収録途中での帰ったことについて、スタッフ全員に謝った。
だけど、氷室には、
「これは、子供のための番組、だからあんたには謝まらない」
と宣言した。
予想よりもコメディーシーンが少なかったように思った。
初回での健太キャラはやる気なく不満ばかりで社会のせいにする人。
見ていて、イラっときた。
それが、変っていく過程を見せるための初回キャラだったんだろう。
着ぐるみで踊っている姿は似合っていた。
今後は、歌うシーンもありそうで楽しみ。
他のどの人達も役に合っていたように見えた。
うららさんも歌のおねえさんに見えて、おもしろかった。
コメディーというよりも、青春熱血ドラマになるのかな?
予想していたようには気楽に笑えなかった理由に気付いた。
主演の健太に笑顔シーンがなかった。
初回は着ぐるみの中でもふてくされた顔。
あと、全体的に説教臭いセリフが多かった。
最初はそういうキャラなので仕方ないが、ちょっと淋しかった。
氷室おにいさんと戦うことを決めた健太。
今後は、もっとスッキリ感のある展開を期待している。