チーム・バチスタの栄光 最終回

映画版では麻酔科医師の殺人で終わっていた。
「他にも殺人犯がいる」
は、このドラマのオリジナルになっていた。
麻酔科医師の氷室(城田優)がケース27以外の術死を起こしていた。
ケース27は桐生外科医師(伊原剛志)の目がわるくなってた(視野が狭い、ぼやけて見難い)ための医療ミスでの術死、と一旦は思われた。
厚生省の白鳥(仲村トオル)は桐生医師の手術名簿で疑問を感じた。
それでケース27の手術映像を見直しして真相に気づいた。
田口診療内科医(伊藤淳史)は入院中の女の子の写真を見つけた。
第一助手だった垣谷外科医師(鶴見辰吾)がバチスタ手術の執刀医になった。
天才ではなくても技術にも信用できる外科医師、だと思っていた。
垣谷医師の娘は10年前にアメリカで、桐生医師執刀で心臓移植手術していた。
手術は成功だったが、その後の拒否反応で亡くなった。
桐生医師は覚えてなかったが、垣谷医師はしっかり覚えていた。
だけど、高度な手術はリスクも高いことは、同じ外科医師ならわかっていたはず。
なのに、桐生医師の目への疑惑から恨みも感じたのか、ケース27で魔がさした。
わざと、有効な手術部位とは違うところを指して、切り取らせた。
トリックとしては、簡単すぎてありえそうなこと、と思った。
でも、亡くなった娘のために外科医の腕を磨いていた垣谷医師。
ミスをすれば患者が亡くなることをわざとした、には違和感だった。
医師はその時の臓器を物として見ている、と感じた。
ケース27は証拠不十分で不起訴。
その後の術死も、最後の一件以外はもう証拠がなかった。
テレビで海堂尊(原作者)と白鳥がAI(死亡時画像病理診断)の必要性を訴えていた。
もし自分の心臓を一旦止めたり切り取ったり、と考えると怖くなった。
手術の後って、メチャクチャ痛いだろうな。