チーム・バチスタの栄光 6

このドラマは、医療物では珍しく旦那が認めて楽しんでいる作品。
今回は、死後診断の必要性を桐生外科医師(伊原剛志)チームも認めた。
とはいっても、手術中に亡くなった人の遺族は解剖までは許してくれない。
死んだ肉体でもこれ以上の傷はつけたくない、日本人特有な感じ方なのかな。
それを、厚生省の白鳥(仲村トオル)が、
「死んだ人は戻らないけれど、これから亡くなる人を助けられえるかも」
自分の家族の死で心が一杯で他は考えられない人への一番の説得言葉と感じた。
田口診療内科医(伊藤淳史)も本気になって犯人を捜そうとしていた。
術死した遺体を傷つけないように、オートプシー・イメージング(AI)した。
これは、遺体をMRIで画像診断するという方法だった。
これを広めたい、というのが作品の本当のテーマらしい。
ここで、厚生省の白鳥が心臓内部に異変を見つけた。
そして、殺害方法と犯人もわかった。
スワンガンツカテーテルを使い、局部的に電気でヤケドさせ心臓の再鼓動を阻止。
それを使っていたのは、麻酔科医師の氷室(城田優)だった。
犯人わかった!でも、まだドラマは続くのにいいの?
そう思っていたら、
「全員僕が殺したなんて誰が言った?術死は続くこれからも、犯人は他にもいる」
との爆弾発言。
一人じゃなかったなんて・・・その方が怖い。
映画でのネタバレを聞いていたので、それを以下へ。
犯人は麻酔科医で合っていた。
ただし、殺害方法は違う。
(原作では麻酔時に脳ヘルニアになるようにした、子供はその器具を使わないから殺せなかった、は同じ。)
これはテレビ的に素人にもイメージしやすくのためかな、と思った。
そして、麻酔科医が捕まって終わりだった、らしい。
見終わった後の旦那の第一声は、
カテーテルはよく使う器具だし、わざと焼く手術方法もある。だけど、ドラマの印象で『怖いからイヤ』と言われたらどうする?わるいイメージがついてしまうことの方が怖ろしい」
だった。だけど私は、
「それを言ったら、術中に殺人というミステリー自体がダメ、『手術しましょう、に対して、怖いからイヤ』が増えて」
と言った。
いくらリアルに描かれた医療ドラマでも、殺人はフィクションだよ。