流星の絆 5

2008年「とがみ亭」の前の車で待つ功一(二宮和也)と泰輔(錦戸亮
タクシーから降りてきた男の顔こそ似顔絵の男。
14年前の事件の夜「アリアケ」の裏口から出て来た不審な男だった。
一緒にいた功一 も、泰輔からの「あの男だ」に、強い動揺を受けていた。
その時、店内で行成(要潤)とハヤシライスを食べた静奈(戸田恵梨香)が泣いていた。
兄妹三人での部屋シーン。
自宅に静奈も戻ってきた。
泣きはらした顔で帰宅した静奈を心配そうに見る兄達。
「アリアケのハヤシライスとまったく同じ味だったの、ビックリして、でも懐かしくて泣いちゃった」
と静奈は泣いた事情を説明した。
前に功一が作ってくれたハヤシライスでは泣かなかった。
それは、似てはいても材料などを手抜きしたハヤシライスだったから。
でも、とがみ亭試食会で食べた味は父ちゃんの味。
試食会での回想シーン。
泣いている静奈に行成はどうしていいか、わからずにいた。
そこに、行成の父で社長・戸神政行 (柄本明)が現れ、
「女の子を泣かせちゃダメじゃないか」
と言いながら、名刺を渡していた。
兄妹三人での部屋シーン。
「あの男が事件の夜に目撃した男」
以上の情報を功一が整理しだした。
「とがみ亭の親父が犯人だ!!」
といきりたつ泰輔に功一は 、
「証拠が足りない」
と慎重。そして、
「もう一喜一憂したくない」
と言うと、静奈も、
「そうだね、ちゃんと確かめよう」
と同意した。
そして、功一は地道に「とがみ亭」のことを調べ出した。
とがみ亭は、1985年創業、チューン店だけど店ごとに味も違う。
功一がとがみ亭チェーン店に出向き食べた。そして味について質問すると、
「ここは中華街に近いからお酢も、オーナーの味はもっとオーソドックスで、今はもう作っている店はない」
とのことだった。
柏原刑事のシーン。
柏原(三浦友和) が功一のカレー屋と泰輔のDVDショップに来た。
似顔絵について訊ねる泰輔に、
「似てる男でも見つけたのか?」
と切り返す。柏原、さすがにスルドイ!
高山係長が再登場、コメディシーン開始。
地味静奈が、高山(桐谷健太)からのメールで呼び出されていた。
誘っても食事に付き合ってくれなかった静奈に文句を言いまくり。
静奈は南田のふりでメールし、高山に帰された。
『妄想係長 高山久信は二度死ぬ』
で、銀行員役の泰輔と南田看護師こと静奈が高山の席に現れた。
南田が「ドル建て債権」を解約したいから、との話だった。
それに対して「一部解約はできない、迷惑かけるな」と怒る銀行員役泰輔。
それを聞いていた高山が、
「ドル建て債権は二人の絆、だから50万円追加で出す」
という話になった。
そして、南田看護師は高山の中ではカナダへ留学して行った。
高山、簡単に詐欺されちゃって、でも、いい思い出ができてよかったね。
そう言いたくなるほど、見事な騙されっぷりだった。
カレー屋にて、功一が父が残したレシピノートを元にハヤシライスを作った。
2種類作ってあり、泰輔と静奈に食べ比べてもらった。
「父ちゃんの味に近い、そしてあの晩に静奈が食べたとがみ亭の味に近いのはどっち?」
で、静奈の味覚から隠し味の確証を得た。
父ちゃんの味の隠し味は、ある特定の醤油。
醤油の店にて。
「最近、とがみ亭の二代目から注文があった、アリアケほどの付き合いではないが、とがみ亭社長は昔からの知り合い」
戸神社長がその醤油と付き合い出したは、事件から約1ヵ月後。
これで決まりだ。
三人のシーン。
「とがみ亭はアリアケの味をパクった」
泰輔は確信を持って、
「あの夜、裏口から出てきた男は、間違いなく戸上政行だ」
と言い切っていた。
犯人か?警察は?で揉める兄妹。
そこで功一が、
「ターゲットを変更する、父の政行だ、狙いはアリアケ事件の犯人である証拠だ、今までで最大のターゲット」
と宣言した。
作戦開始を示すかのように、行成の登場。
カレー屋での行成は凹んでいた。
功一が、
「れいの女子大生?」
とツッコミながら話を振ると、行成が女子大生ことでグチを言い始めた。
ハヤシライスで泣き出し食べなかったことを「ハヤシライスが嫌い」と誤解していた。
功一はメールで静奈に合図していた。
「手を握ってあげるだけで精一杯だった」
との行成の言葉に功一はドキンとして食器を割った。
行成は手を握った理由にスケベ心もあったことを正直に話していて好感をもった。
そこに、女子大生高峰こと静奈から行成にメール。
「心配かけてごめんなさい」
とお詫びメールを送ってきたのだった。
行成はドキドキしすぎで、メール「拝啓・・・」入力を功一にさせていた(笑)
『ダイヤと嘘とやさしいレストラン』
高峰沙織(静奈)は行成に、新しくオープンする店の工事現場に連れて行かれた。
そんなところまで見せるなんて、行成はかなり本気モード。
静奈は、そこで子供の頃のアリアケ店を思い出していた。
行成からの、
「あなたなら、どこに座りますか?」
の問いに、柱のある席を選んだ。そして、
「聞かないんですか?この間、私が泣いた理由」
と行成に問い返し、
「子供の頃に食べた味に似ていたんです、仲の良い友達の家が洋食屋で、その店は事情で無くなり友達も転校、それを思い出してしまって・・・」
と、友達のことの振りでアリアケのこと語りだした。
柱のある席でのプロポーズの瞬間を見た話は、ロマンチックな思い出だったんだろう。
行成に、アリアケのことを語っていた静奈は、穏やかで幸せそうに見えた。
刑事達とのシーン。
DVDショップで柏原を見たジョージ(尾美としのり)が隠れようとしていた。
カレー屋で会っているから、兄弟は会っていない、の話上マズイと思ったようだ。
柏原はHなDVDを泰輔に返してきた。
セル専門店なのに、レンタルDVDと勘違いしていた模様(笑)
カレー屋には、刑事の萩村 (設楽統) が一人で現れた。
「辞令が出て部署を変わることになった」
と功一に報告の後、
「表向きは出世だけど、解決できない事件にかかりきりの二人をバラしたいから」
と内部事情も話した。
このとき、解決できない事件の当事者である功一はどういう気持ちで聞いていたんだろう、と思ってしまった。
フォローもしていたし、荻原は親身になってくれてる刑事だとは思うけど。
荻原は自分の報告のためだけではなく、柏原のことを頼みに来ていた。
「柏原さんの息子が死んだ、心臓の病気で何回も手術を受けていた、奥さんも9年前に亡くなった、あの人はそういうことを言わないから・・・年は君達と同じくらいだった、重ね合わせている、君達を本当の息子のように思っているから」
と言うだけいって、
「よかったです、はぎもとさん(名前間違えてた)とこうやって話ができて」
に苦笑いしながら、荻原は去った。
その頃、仲良くなった柏原とジョージと泰輔は一緒に飲んでいた。
帰り際に、柏原が泰輔に、
「矢崎こと静奈の実父と来週会うことになっている、それが今頃になって向こうから連絡してきて、なんかヘンなんだ」
と捜査情報を漏らした。そして、
「この事件が解決したら引退したい」
と語った後、
「このこと、兄貴にしゃべる?」
と伝えてほしそうなそぶりをした。
別れ際の、
「楽しかったなぁ」
は、柏原の本音だったように見えた。
行成の自宅シーン。
父の戸神政行と母(森下愛子)のいるところへ行成が帰宅してきた。
両親にも敬語で話しをするカワイイ行成くん。
「女に会っていた」
で、父から、
「あの試食会の時に一緒にいた女性?」
の問いかけ。これにテンションが上がった母。
あのときに泣いていた理由を両親にも説明、
「子供の頃に行っていた洋食屋と味が似ていた」
の言葉で、父の政行は固まってしまった。そして、
「どこの店だ?」
と探りを入れてきた。
兄妹三人での部屋シーン。
詐欺をすることに浮かない表情の静奈が、
「あいつ(行成)いい奴だから、かわいそう」
と言い出した。それに対して、
「同情してどうする?」
と功一。
そして、泰輔の方から、
「警察の力を借りた方が良くない?」
と提案してきた。
「頼るなら柏原さんしかいない」
と言う兄弟に、自分達で復讐じゃなくていいの?と複雑な気持ちになった。
功一は、
「まともに情報を流してはいけない」
そういうときも冷静だった。そして、
「俺達は、犯人の息子を騙そうとしている詐欺師だ、調べられたらすぐにわかる」
と、詐欺という悪事を働いている自覚はあるんだな、と感じた。
静奈は、復讐心を強くして、と思っても、モヤモヤとした気持ちが抜けない感じ。
それは恋?
行成は父の政行から、
「ハヤシライスの味を復活させるプランはやめろ」
と命令されていた。
行成には理由がわからないけど、政行には脅威を感じることがあったのだろう。
最後に、矢崎(静奈の実父)の妻(麻生祐未)が登場。
「あなたたちの両親を殺したのは、私の夫です」
爆弾発言で今回は終わった。
子役シーンがへった分、大人シーンもシリアスが増えた気がした。
ポストイット高山は好きなキャラクター、もう登場しないのかな?