流星の絆 4

前回と同じ、子供の頃のアリアケ事件ニュースからドラマは始まった。
2008年、功一 (二宮和也) は行成 (要潤)の写真を弟妹に見せて、
「次のターゲットはこの男、1000万円騙し取る、相手は洋食チェーン「とがみ亭」の御曹司だ。今度の詐欺で最後、真っ当な人生を歩むには今が辞めどき」
と、説明した。
刑事の柏原 (三浦友和) 警察からの接近に身の危険も感じていた。
静奈(戸田恵梨香)からの、
「なんで?詐欺の理由は?」
との問いに、功一の、
「理由は特にない、なんかイラッとくるから」
の答え。
前回最後のシーンを見ているとわかるような気もするが、詐欺するほどの悪事はない。
功一自身も、自分のイライラ理由がわからないのかもしれない。
詐欺の台本を二人に教えるための、功一の一人芝居がキモかった(笑)
泰輔は宝石商の役、その勉強のための資料本の量がスゴイ!
それだけ読んで学べる人なら、その道で真っ当に働いた方がいいかも?と思った。
詐欺シーン、行成が出席するワインの試飲会に潜入した泰輔 (錦戸亮) と静奈。
計画通り、とがみ亭の話をして、
「好き嫌いが分かれる」
と静奈こと帰国子女の高峰佐緒里に言わせた。
それに、行成は興味を引かれ自分から、
「とがみ亭の何がお気に召さなかったのですか?」
と話しかけてきた。さすが、功一の台本どうり!
静奈こと高峰は、帰国子女をアピールし、行成を惹きつけた。そして、
「できればもう一度お店に行って確かめたいんです、感想を述べるからには」
で、行成も一緒に食事の約束を取り付けた。
作戦の第一段階は成功だ。
その夜、行成は功一の働くカレー屋にスキップしながらやって来た。
行成は静奈(高峰と思い込んでいる女性)に一目惚れしていた。
話を聞いてほしいのに答えない行成に対して、功一の、
「メンドくせぇな」
に笑った。
兄妹三人での部屋シーン。
詐欺行為は成功中なのに、なぜか浮かない功一。
静奈からの問いかけにも、
「イライラするんだ、同じ洋食屋の息子で年も似てるだろ」
と答えるだけで、イライラの原因が自分でもわからずに持て余し気味の様子。
大事な妹の静奈に功一が惚れたことに、計画どおりでも嫉妬していたのかも。
そこに、着物姿のサギ (中島美嘉) が登場。
何者?と思っていたら、泰輔が宝石商に扮するテストだった。
「1000円で買った指輪を行成に1000万円で売りつける」
これが作戦だったようだ。
兄妹の泰輔と静奈だけのシーン。
静奈いわく、
「兄貴は自分の実力を知らないから、いきなり難易度の高い女性にいっちゃう」
で、功一の部屋の歯ブラシ2本シーンがあった。
サギは功一の恋人なの?いつから?
兄の功一のことを語り合う二人は楽しそうだった。
ある日、功一は警察署に呼び出され、刑事の柏原と萩村(設楽統) に話を聞かれた。
時効まで50日を切り、アリアケ事件の捜査のためだった。
「弟妹とは連絡を取り合っていない」
と嘘をいう功一に、刑事たちは弟妹の勤め先までは調べ上げていた。
泰輔のバイト先のDVDショップにて。
いつもの柏原と萩村が写真を持ってやって来た
父の幸博 (寺島進) と個人的にお金の貸し借りがあった人物の写真だった。
目撃者の泰輔の判断を求めてきた。
泰輔は、ハッキリとはわからない旨の証言をして刑事たちには帰ってもらった。
そこにいたジョージ(尾美としのり)を見て、柏原は、
「親代わりに見守っていたんだな」
と感慨深そうにしていた。
静奈こと高峰と行成は約束どおり『とがみ亭』に食事に行った。
感想を求める行成に、
「カウンター席が閉鎖的よそ者扱いされてる気がする、ただ食事をするためだけに店の雰囲気に慣れなきゃいけないなんて」
と、キッパリとした意見を述べた。
そういうところに、行成は感動して、
「もっと、気さくで入りやすい庶民的な洋食屋にしたい」
との夢を語っていた。
詐欺の様子を報告しながら、静奈が、
「それってアリアケだよね」
と行成の夢に共感していた。
そこで功一は、
「1000万円で洋食屋を開こう」
と、自分の夢を語った。
そこに、女の子を連れた泰輔とジョージがやって来た。
その女の子は施設時代の友人で、今はキャバクラ嬢をしていた。
女の子の事情は、
『今は妊娠中、相手は中学の先生で不倫になる、お金もないし産んでもらって困るホントに俺の子?と言われた。その資金のために働いている』
というものだった。
ジョージの恋人?と話を振られるたびに倒れる姿がおもしろかった。
もうやめるつもりだった詐欺シーン。ターゲットは妊娠相手の中学の先生。
デビット伊東が、先生役で登場!これにまずやられた。
静奈が、卒業生の西沢直に扮して先生と会った。
気を許した先生が、妊娠騒動について話していた。
そこで、生命保険員に扮している静奈が、
「その子が困っているから」
と、30万円を先生に貸した。
その後、すぐに先生は静奈に会いお金を返してきた。
そこに、泰輔が登場で遊び人の代議士息子役で登場。
「保険に入ってもらうために、危険なパーティにも参加している」
との言葉に、先生はアッサリと保険も加入で50万円を渡した。
その先生が卒業名簿で確認して、その名前が男子生徒しかいなかったと知った際に、
「ニューハーフか」
で、それで納得する!?と爆笑した。
子役シーン。
施設で子供達がハヤシライスを食べていた。
みんな笑顔で楽しそうだった。
妊娠している女の子に言った功一の、
「施設も楽しかった。子供にツライ思いをさせたくない、に少しムカっときた。最終的には自分で決めること、ちいちゃん次第」
の言葉に、なんとなくジーンときた。
妄想係長高山シーン。まだ続いていた。
静奈こと南田と高山(桐谷健太)が喫茶店で話をしていた。
今後の展開に行き詰まりを感じた静奈が、
「カナダに留学するの」
と話していた。
あれ??ここで初回に騙されたホスト(杉浦太陽)が登場。
似ている静奈を見て、激しく動揺していた。
たけど、アッサリと「雰囲気が違う、あれは別人」と納得してしまう。
短かったけど、ホストくん再登場ありがとう!だった。
とがみ亭にて二度目の会食。
感想を求められて、
「量が少ない」
と言う静奈に、
「ハヤシライスの試食会も兼ねているから」
と行成が言った。
店の前で待っていた功一と泰輔の前に、とがみ亭オーナーの父(柄本明)も現れた。
泰輔はおどろいていた、その男こそ事件現場で目撃した人物だったから。
店の中では、ハヤシライスを食べながら涙を流す静奈の姿。
行成には事情がわからず、不思議そうにしていた。
静奈の涙の訳は、ハヤシライスの味。
それは、殺された父の味そのものだった。
とがみ亭がクローズアップされ、本筋が動き出して回だったと思う。