イキガミ 漫画

  • イキガミ」の漫画本5巻を一気読みした。

テレビで映画「イキガミ」の宣伝を見た。
松田翔太塚本高史、など好きな若手俳優が出演していた。
興味は持ったが、遠い方の映画館でしか上映していないし、旦那と子供には関心のない映画だろうと思った。
それで、原作漫画本の方を本屋で大人買いしてきた。
「国家繁栄維持法」によって、無作為に1000人に一人の確率で若者が死んでいく。
その24時間前に死亡予告書こと逝紙(イキガミ)を届ける。
届けられた人達の24時間を描いたオムニバス漫画だった。
この設定でまず浮かんだのが戦時中の赤紙だった。
一枚の赤紙召集令状)を届けて、若者を兵隊にして命の危険の高い戦地へ送る。
本当はイヤでたまらず怖くて逃げ出したくても「お国のため」と死んで逝く。
戦争を実体験していない私には、こういうイメージがある。
今、そういう制度が復活したら怖いだろうな。
実際、赤紙と似たところを作品のテーマにしている回もあった。
映画でも使われているエピソード(ミュージシャンに・妹に)は読んでいて泣いた。
ただ、いままでの復讐を、というような残忍なシーンのあるエピソードもあった。
全体的には、思っていたよりも淡々とした印象だった。
ただし、映画の宣伝では「泣ける」ことを前面に出しているように思う。
強制されて「泣きなさい」的な作品は苦手。
でも、漫画本の方は続きが気になり一日足らずで一気読みした。
最近ドラマを見ることがほとんどなかったので、ハマって読みは楽しかった。