魔王 4

  • 「魔王」を見た。旦那と子供は録画したものを見るつもりらしい。

成瀬領(大野智)は、友人を亡くした直人(生田斗真)に、
「大切な人を失う辛さ、私にもわかります」
と他の人には慰めに聞こえるような言葉をかけていた。
だけど、中学時代の事件が原因と自覚した直人には最大級のイヤミだろう。
直人は、
「忘れてました、俺が悪党で情けない奴だということ」
と、弱弱しい表情も見せるようになった。
いままでは11年前の事件を忘れていたんだろうか?とまたわからなくなった。
雑誌記者の池畑(六平直政)という男が成瀬の前に現れた。
池畑は成瀬に対して「あなた、実は悪魔なんじゃないんですか?」と言った。
それは、無罪になった被害者たちにとっては、悪魔のような存在だという意味だった。
成瀬は、芹沢(石坂浩二)を恨んでいた池畑にさりげなく「息子が刑事」と教えた。
そういう時の成瀬の表情は優しく「天使の弁護士」の言葉どうりに見えた。
この回から見た人には、魔王の正体がわからないかも?と余計な心配もした。
自分たちがイジメていた山野(清水優)の存在を思い出し訪ねた。
直人は復讐しているのが山野だと信じ込んだ。
山野からは否定され、昔の自分をけなされた。
『ナイフを持っていたのはイジメられていた山野、それを止めて守ろうとしたのが成瀬の弟の英雄、そのナイフを見つけ取り上げ英雄を脅すようにしていたのが直人』
ここまでは、ハッキリした。どうして刺さったのか?はまだわからない。
直人はしおり(小林涼子)に中学時代の懺悔をした。
「死んでいい人間なんているわけないじゃないですか。全力で生きてください」
とのしおりの言葉。
直人は、上司の中西(三宅裕司)や刑事仲間に昔の事件を告白しようとした。
中西刑事は、その事件ことを知っていた。まあ上司なら当然かも。
何があっても信じてくれる刑事仲間が、直人にとって真の友に見えた。
そこに「雨野真実」からの宅配便が届いた。
中身は、中学時代から刑事になった最近までの直人の写真。
これで、操っている人間の狙いが直人だと皆にわかった。
葛西(田中圭)にも赤い封筒で麻里(吉瀬美智子)との不倫密会写真届く。
麻里を葛西がなだめて抱き合う姿をまた写真に、バレたくないなら外で会うな(苦笑)
空ちゃんに成瀬が絵本を読んであげていた。優しい声だった。
しおりのカフェに直人が成瀬を、空を連れ出した男を確認のため呼び出したのだった。
直人が山野を呼び出し空が確認。その時の成瀬が空を見る目は怖かった。
空は約束どおり「知らない」と嘘をついた後、笑顔でピースを送っていた。
それを見てうれしそうな山野、約束も守る空との時間が楽しかったように感じた。
成瀬は、ハーモニカを持ち物思いにふけっていた。
その時の回想シーンで、事件後に成瀬が芹沢父に会いに行っていたことがわかった。
成瀬は芹沢家の顧問弁護士を引き受けた。
「私には隠し事はしないでくださいね」
という弁護士としては当たり前の言葉が、成瀬が言うと意味深に聞こえた。
葛西と口論になった宗田(忍成修吾)は直人のことを、
「あいつは人殺し」と言った。仲間割れ開始だ。
やはり中学時代の仲間は事件でつながっているだけ、直人が弱くに見えた。
今の雨野真実事件の元は11年前の事件、遺族のことを調べめた。
そこで、直人は初めて英雄の母も同時期に亡くなっていたことを知った。
兄も戸籍上は「死亡」となっていた。
成瀬は戸籍を変え苗字も変えていた。英雄の兄とわからなくても仕方ないかも。
今回は、直人が事件と向き合い苦悩する回だったと思う。
成瀬は、表情での演技がほとんどだった。
中学時代の事件や人間関係はだいぶハッキリしてきたが、裏もあってほしい。