CHANGE 5

朝倉総理(木村拓哉)のスケジュールが空き、休日が取れることとなった。
東京見物を希望していた朝倉啓太だが、総理となると私的外出にも警備が必要。
もう警備計画が間に合わないと断念させられたが「並ぶドーナツ店にだけは行きたい」との願いは、美山理香(深津絵里)たちの力でなんとか叶うことになった。
ところが、韮沢(阿部寛)ひかる(加藤ローサ)と出かけようとするとアクシデント。
韮沢と別れた妻との間の娘が訪ねてくるkとに、慌てて困り逃げようとする韮沢。
そうやって娘を待ってる際に、アメリカ通商代表のハリー・ビンガムが突然やってきた。
日米構造協議で要求が通らなかったからって、総理の私邸に来るものなのか?
このドラマを見ていると、どこまでは現実でどこからがフィクションか、わからない。
どこへ行くにもSPは本当のことだろう、と思いながら見ていた。
アメリカ通商代表へ出した茶を「バットティー」と訳したひかる。それでは飲めない(笑)
韮沢の娘は「結婚したい人がいる」との用件でやってきた。
その話を先に、と正座のまま待っているアメリカ通商代表がおかしかった。
反対されて部屋に閉じこもった娘へ、SPの「説得に自信あり」な態度もおかしかった。
そこにやってきた娘の恋人が忍成修吾くん。
挨拶は「チャース」ばかりだけど、迷惑をかけた人達に謝って帰る常識人だった。
ありがちなキャラだったけど、好きな俳優だったのでよかった。
ようやく、アメリカ通商代表との交渉が始まった。
同席の秘書官(平泉成)も官邸の神林官房長官も、朝倉総理にはわからない話題で、勝手に「イエス」と言ってしまう、と心配していた。
ところが、朝倉総理は自分で交渉内容を勉強していて、官僚と同じ「ノー」だった。
そのとき、アメリカ側から「日本とアメリカがケンカになるかも」と脅された。
その時の反論で、朝倉総理は小学生教師時代の例をあげながら、
「ケンカになったらよく考えて話し合う、そうすれば」
と言った。その後の言葉は、私も「わかりあえる」だと思った。
でも、その後の言葉は「違っていることがわかる」だった。
今回のこのセリフには納得させられてしまった。
たしかに感じ方や考え方も同じ人間だと思うから、違いで怒りもわきケンカにもなる。
考え方も事情も違う人間だとわかれば、予想と違う行動を取られても怒りはわかない。
アメリカ通商代表は、総理を認めて帰っていった。
そこで終わりかと思っていたら、災害の報告。
すぐに、現場へ向かおうとする総理に、ドーナツも渡した美山。
「割り込みました」
で一瞬いいのかな?と思ったが、警備はずっと店で待っていた。
警備の人が代わりに並んでいてくれた、と思うと、笑えてきた。
今回は、朝倉総理(木村拓哉)の休日私邸でのドタバタ劇のように見えた。
でも、決めのセリフに納得できたので、おもしろかった。