ラスト・フレンズ 8

美知留(長澤まさみ)の携帯電話に遠征中の瑠可(上野樹里)から連絡。
モトクロスの大会での優勝を報告するものだった。
タケル(瑛太)、エリ(水川あさみ)、友彦(山崎樹範)も大喜びし盛り上がる。
久しぶりにシェアハウスを訪れた瑠可。
ベランダで瑠可とタケルが語り合っている様子を見る美知留に嫉妬心を感じた。
自分が探しても手に入れられなかった笑顔、美知留のイヤな面が出ている気がした。
翌朝、美知留がドアを開けると、タケルの姉・優子(伊藤裕子)がいた。
優子が許可も得ずに中に入った時の目がこわかった。
タケルの眠っている姿を見ていただけで、手作りパンを置いて帰った。
起こして何かを言うより、不気味に感じた。
シェアハウス保証人サインのため、美知留は母の千夏(倍賞美津子)に会いに行った。
それに説得のために同行したのが、タケルだった。
私室は個室とはいえ男女同居で、男が同行していく方が親は心配だろう、と思った。
千夏も、そこには引っ掛かりを感じ、反対した。
宗佑(錦戸亮)のことを誉めてもいたので、タケルたちは美知留への暴力を話した。
その時の「男なら暴力の一度や二度」の言葉で、母もDV男と関係があった、と感じた。
最後には「守ってほしい」の言葉で、母もタケルを信用していた。
その帰り、タケルのことを意識しすぎて一旦別行動した美知留。
そこに、松葉杖姿の宗佑が現れた。ようやく動き出したー!
こわい宗佑がいないと、ドラマがおもしろくない。
「宗佑とは別れた」
と言う美知留に、
「美知留、一緒に帰ろう」
と言い続ける宗佑。その言い訳のために、美知留は、
「好きな人ができた」
と告げ、逃げるように去った。
この言葉が、宗佑の心の爆弾に火をつけたんだろう。
映画の仕事が決まり、よろこんでいるタケルを宗佑が襲った。
階段から突き落とし、杖で叩き続け、手を靴を履いたままの足で踏みつけた。
宗佑の暴力がパワーアップし標的が他の人になって戻ってきた。
こういうシーンばかりだと、男の子と一緒にいた優しい宗佑はなんだった?と思う。
連絡を受けた瑠可は、タケルの病室に向かい「お帰り」と言われる。
タケルは、あいかわらず美知留にも瑠可にも優しかった。
どうしてそうしていられる?と思うほどだった。
本当は宗佑の暴力がわるいだけ、でも、
「私のせいなの」
と言いたくなる美知留の気持ちも、なんとなくわかった。
また、当人以外にも復讐を始めた宗佑に怯える友彦の気持ちの方がわかる気がした。
瑠可がシェアハウスで一人の時に電話が鳴った。
宗佑からの呼び出しで、瑠可は一人でマンションに行った。
そこで、宗佑から、
「家族に、性同一性障害であることをバラス」
と脅されたが、屈指なかった。そして、
「美知留を本当に愛しているのは私だから」
とカミングアウトした。
その後、瑠可は宗佑に襲われ暴力を受けた。
DV男で一番にライバル視されていると知りつつ、なぜ一人でマンションに行った?
そこで、暴力を振るわれることはわかっていたはず、あまりの無防備さに唖然とした。
ドラマの中で、何回か言われていた、
「タケルと瑠可は友達、一生の」
に、性別を超え分かり合えてずっと続けられる友人がいたらいいな、と思った。