アマツカゼ舞台

  • 嵐の大野智くんの舞台「アマツカゼ 〜天つ風〜」を見てきた。

遠いので申込むかどうか迷ったが、舞台宣伝での殺陣を見て郵便局に走った。
私一人分のチケットが取れた。かなりラッキーだった。
凪(大野智)が主演、山城不動(佐藤あつひろ)が仇役、おりん(芦名星)は凪の妹で今は不動の妻、陽炎(松本まりか)は凪に憧れている部下、虱(きだつよし)はニセ占い師、迅雷(武田義晴)は陽炎に惚れ凪の敵から味方に変わる、という人物関係だった。
舞台は、戦国時代の設定。
親兄弟でも関係ない、強い者が勝つ、冷酷さを求められる時代だった。
凪(なぎ)は不動に城を襲われ親を殺され妹を連れ去られた、憎い仇。
でも、妹のおりんのために不動のために戦い、敵を倒し続けてきた。
凪は不動を仇を討つために襲うが、いつも影武者で果たせないでいた。
不動にも、強すぎるからと父から殺されかけ、逆に父を殺してしまった過去があった。
そのせいで自害した母のことは、とても慕い、墓参りもかかさなかった。
迅雷と陽炎のシーンは、おもしろかった。
助けてくれた陽炎に惚れて「嫁に」で「ならば凪の味方に」と言われ、悩んでいた。
最後は、凪の味方になって戦い、二人とも戻らぬ人になった。
虱(しらみ)とのシーンは、ほっと笑える場面が多かった。
大野くんの作品集や趣味の釣り話もギャクにしていた。
「フリースタイル」で跳んだところは、おもしろくカッコよかった。
それなのに、最後の方で、凪の城を襲った不動の部下が虱だったことがわかった。
凪と友人になり「風にならんか」と言っていたのに、笑顔を奪ったのが虱自身。
生まれ変わり本当に友人になりたかった、なのに信じてもらえない。可哀相だった。
最後になって、不動の本心もわかった。
『子も信用できない、仇だけど強い凪を鍛え上げて、自分の後継者に』
だった。なんだか悲しかった。
おりんは、妻になっている間に、お金や強さに執着の人に変わってしまっていた。
凪は、兄妹に縁を切り、刀を捨てて生きていくことを決めた。
敵かと思えば味方、味方かと思えば敵で、複雑だった。
ストーリーは、悲しさの中にも笑えるシーンありで、おもしろかった。
生舞台の迫力は、凄かった。
殺陣のアクションが多く、とてもカッコよかった。
誰かが手順を間違えただけで、本当に舞台用刀が当たり怪我をしてしまうだろう。
それなのに、どんなに激しい動きでもキッチリと決まっていた。
スローモーションでの動きは、幻想的で美しかった。
光GENJI佐藤アツヒロさんも、黒の衣装で迫力があり、カッコよかった。
舞台でのセリフは、大声で張り上げるように、言い方もドラマとは違っている。
役者でも、ドラマ向きの人と舞台向きの人がいるんだろうな、と思った。
子守唄のシーンでは、大野くんの歌声も聞くことができた。
大野くんの動きの多い舞台は、とてもキレイで迫力がありカッコよかった。