1ポンドの福音 1
- 「1ポンドの福音」を見た。
主演の亀梨和也くんは「野ブタ。をプロデュース」の修二役がよかった。
その後のドラマは、内容や役柄が好みではなく、あまり見ていなかった。
でも、このドラマはテレビ誌での番宣写真とコメディの文字に惹かれて見た。
減量が苦手(食べるの大好き)な根性なしボクサー、畑中耕作(亀梨和也)
とのことだけど、ドラマでの減量方法は想像以上に過酷だった。
食べないで体重を落としよく動けるなー。
ランニング中に倒れ助けてもらったのが、シスターアンジェラ(黒木メイサ)だった。
マリア様に見えるほど印象的で、耕作は好きになった。
子供を助けて、シスターアンジェラと再会。
皆からの「お礼の気持ち、食べて」を断れる人はそうそういないだろう。
でも、そのせいで体重が増え、減量には失敗し試合に出られなかった。
ジムの会長・向田聖子(小林聡美)のガッカリし、先輩ボクサーからは厳しい目。
そこまで苦しい減量をしてまで、どうしてボクシングをするんだろう?
耕作の悩みは私の疑問そのものだった。(減量過酷で殴られると痛いのに、なぜ?)
シスターは、耕作と会長に別々で会い、真逆のアドバイスをした。
その後、耕作の減量が失敗したのは自分たちとの食事が原因とわかった。
素直に謝りに行き頭を下げた、が、「辞める」という耕作に「根性なし」と言い放つ。
自分が「新しい道も」とすすめていたのに(笑)
次の試合は相手の鬼丸(田中要次)最後の試合だった。
計量合格後、鬼丸家で耕作とシスターが食事をごちそうになった。
そこには、鬼丸と試合した後でチャンピオンになった人の写真が飾られていた。
自分に勝った相手はチャンピオン、弱くなかった、との気持ちはなんとなくわかった。
その帰りにシスターは「鬼丸の子供のために負けてあげることはできませんか」
このセリフは、いくらスポーツ好きじゃない私でもヘンだと思った。
同情で負けてあげても相手に失礼、負けたら耕作の方が引退なのに、と。
試合中、耕作はアンジェラの言葉に迷ったのか?調子が出ない。
シスターも、自分の言葉の愚かさに気づき、試合を見に行った。
倒れてカウントされているときに、シスターの姿が目に入った。
つらい減量をしてでもボクシングをしているのは、ボクシングが大好きだから。
この単純明快さがよかった。スポーツ題材でも熱血メインじゃないところがいい。
鬼丸親子も、力一杯たたかって耕作に負けたことでスッキリした様子だった。
シスターアンジェラは、世間知らずキャラなんだろう。
岡田義徳さん高橋一生さんも先輩ボクサー役で出演がうれしかった。
へタレやほのぼの笑顔も多く、気楽に見ていられるコメディだった。
土9は、このくらいが私にはちょうどいい。