歌姫 10 11

  • 録画しておいた「歌姫」の10話と最終話を見た。

このドラマは、主演が長瀬智也くんということで見始めた。
でも、昭和で戦争関連の設定ありや方言でのセリフに慣れなかった。
「歌姫」という題名なのに、歌手になるサクセスストリーではなく戸惑った。
太郎(長瀬智也)と鈴(相武紗季)のコントにも笑えず、困った。
それでも、クロワッサン (佐藤隆太) 勝男 (高田純次)浜子 (風吹ジュン)メリー(遠山景織子)ジェームス(大倉忠義) 美和子(小池栄子)たち出演者がよくて、見続けていた。
ただ、話の展開やテーマがよくわからず、流し見だけの回もあった。
10話になって、再び太郎が海に落ち、意識不明となった。
昔の記憶が戻れば、この10年間の映画館での記憶を失うかもしれない。
太郎と鈴はお互いに惚れ合っていて、プロポーズ目前だった。
ただ、鈴は、太郎と美和子の間に娘がいることを知り、そのことで迷っていた。
意識を取り戻した太郎は、美和子の夫だった頃に戻っていた。
太郎とは違い、礼儀正しく頭のいいエリートに見えた。
でも、実は昔の記憶も戻ったが映画館にいた太郎の頃の記憶も忘れていなかった。
そのことを、方言にも戻り映写室でジェームスにだけ語るシーンがよかった。
「自分の惚れたはれたよりも、娘のために」
で、美和子の元へ、太郎の記憶を失ったふりで戻る決心をしていた。
皆に、わざと他人行儀な挨拶をして去っていくところ。
クロワッサンにだけは、思わせぶりな笑顔で真実を語ろうとしているところ。
鈴が追ってきていても、振り返らずに我慢しているところ。
すべてが切なかった。
現代は、芥川 (秋山竜次)が歌謡界の大御所にジェームスが大脚本家になっていた。
今の姿も見てみたかった(年を経た姿を納得いく姿では難しかったんだろうけど)
太郎と鈴の孫同士は、いい感じで終わっていった。
この最終回のためだけに、ずっと話がすすんでいたのかも。
切なくて、考えさせられての、いいドラマだった。