スワンの馬鹿 3

  • 「スワンの馬鹿〜こづかい3万円の恋〜」を見た。

諏訪野大輔(上川隆也)は絢菜(芦名星)から「時間を作ってほしい」と言われた。
加茂(劇団ひとり)と時田(梶原善)から「食事もごちそうするべき」だと奨めらる。
でも、昼食込みの小遣いを3万円にへらされた大輔には、そんなお金は無かった。
自宅では、真澄(田中美佐子)がご馳走とビールの夕食。
でもそれには理由が、真澄がオークションで美顔器を買う承諾を得るためだった。
大輔は承諾したのに、代わりは借金はアッサリ却下。美顔器は承諾前から購入済み。
普段は、明るく家事や育児で可愛げもある奥さんに見えるのに。
自分の物は勝手に一万円以上使うのに夫の小遣いには厳しい恐妻、と思った。
絢菜から「楽しみしています」メールがきても、お金がなくて誘えない姿は哀れだった。
食事代を工面するために、自分のコレクションしていた人形をオークションに出品。
私もよくやることなので(ほしい物のために手持ちを売って資金稼ぎ)おもしろかった。
でも、それで得たお金の大半が部下の出産祝い金になってしまった。
「お釣りがほしい」とは言えないのかな?よき上司扱いされちゃうと言えないかも。
そんなとき、忘れていた出張手当の18000円が経理から支払われた。
本当なら給料の一部で奥さんに渡すべき金だろうが、ドラマの状況では大輔に同情。
使い道は別として、そのくらい自分の小遣いにしてもいいんじゃないか?と思った。
大輔はようやく絢菜を食事に誘えた。
「明日の晩は男三人で飲み会をする」
とアリバイ用の嘘をつく大輔が、あまりにしゃべりすぎだったのはかなりヘンだった。
やましい気持ちがなければ簡単にだけ、嘘を隠そうとするほど多弁になるものだ。
娘の理英(美山加恋)と父の大輔は微妙な関係。
普段は父に冷たい態度、だけど一輪車に乗れくて悩んでいる件は相談してくれた。
大輔は一輪車の練習に付き合い、理英は乗れるようになっていた。
テート当日、大輔はイタリア料理店を予約し、待ち合わせ場所で絢菜と会った。
ところが、その瞬間に理英から「ごめんね」と書かれたメールが届いた。
大輔が自宅に電話をかけ事情を聞くと、
「理英が体育の時間に一輪車に乗らなかった、問い詰めたら家を出て行ってしまった」
とのことだった。
娘に何かあったことを察した絢菜は
「パパモードになっている、行ってあげてください」
と大輔を促した。
その時の絢菜の表情は、優しい父親に憧れているように見えた。
大輔は、学校の運動場で沙織といっしょに一輪車の練習をしている理英を見つけた。
お互いに「乗れない最後の一人にしての居残り練習はかわいそう」と気を遣い、二人とも乗れないふりを続けていると大輔は思った。
ところが、実際は逆。
二人とも体育の先生が好きで、相手が先生と2人きりで練習をするのが嫌だから、乗れないふりを続けていたのだった。
大輔と理英が一緒に手をつないで帰るシーンはよかった。
他の女性との食事予定で「胸キュン」した後ろめたさから、最初は否定していた大輔。
でも、理英や真澄の「胸キュン」話から、
「パパは理英に胸キュンする」
と言い、照れくさそうにする娘。カッコイイ父。いいなあ。
立場は逆だが(父娘じゃなく母息子)そういうものかもしれない。
それにしても、二人で食事だけで一万以上もかかるもんだろうか?
私はそんなに高い店に独身時代からいままで連れて行ってもらった記憶はない(苦笑)