山田太郎ものがたり 10

太郎(二宮和也)は永原(吉沢悠)のいる大学からアメリカ行きの誘いを受けた。
学費免除の上に助手としての給料まで出るという好条件。
「夢はアメリカで大きなお野菜を作る」と小学校の卒業文集には書いてあった。
和夫(松岡充)綾子(菊池桃子)は、太郎の夢が叶うことだからとすすめてきた。
だけど、太郎は家族と離れて暮らすのはイヤだと、アッサリ断った。
一見、家族が太郎を頼りにしているだけに見える。
でも実際は、太郎の方が貧乏ながらも家族一緒に笑顔で生活をやめたくないようだ。
そんな折、商店街の祭りでエアギター選手権の開催と賞品を知った。
家族で賞品のジャンボハンバークを食べる夢のため出場を決意した太郎。
御村(櫻井翔)と隆子(多部未華子)も参加協力して、優勝目指して練習していた。
なのに、弟妹たちの方が「自分たちのせいで大学へ行けない」と気にしていた。
エアギター選手権には、校長先生(宇津井健)まで参加していた。
太郎たち三名は、制服姿で「Happiness」をエアギターで踊った。
踊りながら笑顔で観客を煽る太郎と御村は「嵐」の二宮くん櫻井くんに見えてしまった。
歌番組やコンサートの方がドラマよりダンスも笑顔もノリノリ、さすがアイドルだけど。
爽やかさで、太郎たち三名が優勝した。
ところがその時には太郎の弟妹が行方不明になっていた。皆では必死で探し回った。
弟妹は、福引抽選で10万円を当て、太郎兄ちゃんに大学へ行ってもらうつもりだった。
福引には抽選券が必要なことも知らなくて、拾ったり他の人から貰ったりしていた。
隆子の母(柴田理恵)と抽選会場で会い、大量の抽選券を譲ってもらった。
連絡を受けた太郎も福引会場へやってきて、黙って抽選を見守った。
結果はすべてハズレ。弟妹たちは泣き出してしまった。それを見て、
「僕が離れたくないから、お前たちのせいではない」
優しく言葉をかけて自分も泣いてしまう太郎。
あまりにベタな展開ながら、私も泣きそうになった。それだけ皆の表情がよかった。
太郎は永原のいる大学へ学費免除の特待生で入学になった。給料までは出ない。
太郎に惚れてしまった杉浦(忍成修吾)と中井のコンビの様子は微笑ましかった。
永原と鳥居先生(吹石一恵)は、ドSとドMぶりがおもしろかった。
それでも、本気で好きなのは伝わってきて
「君は僕のそばで一生幸せになりなさい」
と永原がささやくシーンにドキドキした。結婚報告ハガキを配る姿が幸せそうだった。
最後は、大学の入学式でのシーン。
スーツ姿の太郎と御村が、颯爽と並んで歩くシーンはかっこよかった。
今回は、最終回SPでゲスト出演もあった。
祭りチラシを配っていたのが、嵐代表(笑)の大野智くん。意外に早い出番でびっくり。
ハッピ姿からセリフ、そして太郎のキラースマイルにやられた表情まで楽しかった。