山田太郎ものがたり 5

期末試験の成績が発表で、太郎(二宮和也)と御村(櫻井翔)が満点の一位だった。
進路指導が行われたが、太郎は一年の頃から就職を希望していた。
鳥居先生(吹石一恵)は太郎が「貧乏なので」と言っても冗談としか受け取らない。
成績優秀なのにと大学進学を勧めても「進学しない」を繰り返す太郎に困っていた。
鳥居先生が御村に相談すると、事情を知っている御村はニヤリと笑いながら、
「家庭訪問したらいかがですか?」とアドバイスした。
山田家では、家庭や弟妹たちのためにやっておくことが山積み状態だった。
太郎は「やることリスト」に『林間学校の費用・修繕・七夕』などと書き出していった。
太郎の母(菊池桃子)までがドサクサに紛れて「旅行に行きたい」と願いを言っていた。
それだけはアッサリ却下していた太郎がおもしろかった。
太郎は、バイトを増やし家の用もしてリストの願いを叶えていっていた。
そんな時に、鳥居先生が家庭訪問しにきた。
お土産がないことに落胆する弟妹たち。割烹着姿で料理しながら対応する太郎。
太郎の状況(本当にド貧乏)を知りびっくりして慌ててる鳥居先生。
校長にド貧乏の事情を知らされてなかったことを抗議した。
永原(吉沢悠)の元へ相談に行く前に、無意識に化粧直しているところが可愛かった。
鳥居先生が永原に太郎の進学の手助けを頼んだが、最初はそっけなく断わられた。
ところが、条件をきいてくれるならと、
俺の嫁になりなさい」
これって、好きな相手からのプロポーズだよね?
なのに鳥居先生は冗談と取り逃げ帰ってしまった。もったいないなくておもしろかった。
鳥居先生は、めげずに資料を集め山田家を訪れた。
今度は土産持参で、それをもらえるまで見つめていた弟妹たちの姿が印象的だった。
太郎のバイト先にまで付いて行って説得したが、太郎の進学しない意志は固かった。
太郎が家族と七夕の際に、よし子の短冊には「新しい洋服がほしい」と書いてあった。
お友達とお祭りに行くためらしい。
「彼氏?」と太郎が冗談で聞くと、照れていて本当ぽい。
その後、妹の彼氏の件で考え込んでいる姿が、まさに父親のようだった。
御村に、その件を相談したときも「花嫁の父のよう」とからかわれていた。
悩んだ末、隆子(多部未華子)に「どんな洋服がいいか?」相談した。
隆子は、太郎の笑顔or太郎ではド貧乏で玉の輿に乗れない、で心が揺れていた。
でも「笑顔が見たい」と自分の子供の頃の浴衣を太郎に届けに行った。
太郎に一方的なライバル心の杉浦(忍成修吾)も、抱きついての感謝の意にドキドキ。
なにか心境や関係に変化があるんだろうか?(笑)
祭りには、家族みんなで出かけた。
その楽しそうな様子を見ながら、鳥居先生に御村が、
「大学進学したくない、じゃなくて、しなくてもいい理由がたくさんある」
がなんかよかった。
よし子の浴衣姿に御村は「可愛いじゃん」と言った。なぜか「じゃん」が新鮮に感じた。
しっかり、腰を低くして目線を合わせていたところに好感をもった。
最後は、スイカをかけた輪投げ、御村も参加して無事にゲット。
食べ物を囲んで、家族全員が笑顔になっていてほのぼのした。今回はいい。
今回の太郎は、海でのバイトや、メッセンジャー、そして家の用事と働き尽くめ。
バイトに励み、家族の願いを聞き入れていく太郎は一家の父親のようだった。
その太郎の願いは『ずっと家族が笑顔でいられますように』
カッコイイ!とチップや、ロードレーサー姿(「青の炎」のよう)も楽しかった。