セクシーボイスアンドロボ 2

録画してた初回分も、夕食時に旦那と子供が見ていたので一緒にもう一度だった。
ロボ(松山ケンイチ)とニコ(大後寿々花)が美容室でバッタリ会った。
そこに、強盗犯のごぼ蔵こと後藤(村上淳)が突っ込んで来た。
二人は巻き込まれ、ロボの愛車で伊豆に向かわされた。
拳銃ないのに脅されたり、警察官達に追いかけられたり、コスプレしたり。
名取(岡田義徳)は二億円の仏像を運ぶという大役で出ていた。
途中で偶然に出会い、カバンが入れ替わるには「よくあるネタ」と思っていた。
でも、もう一人とカバンが入れ替わってしまっていた。
名取が気づいて取り返したつもりがまた違っていた。
この辺までは「今回は強盗犯で逃走劇コメディだけなのかな」と思っていた。
ところが、後藤が携帯電話で留守電メッセージをよく聞いていることを知り、ロボとニコが協力しだしてからドラマの雰囲気が変わってきた。
『そこまでして会いたい人はいるだろうか?』
メモに書かれた「パン・洗剤・桜餅」を、店によりながら買って行った。
ときどき映っている桜の木が、とてもキレイだった。
目的の家に、後藤とロボとニコの三人がたどり着いた。
そこにいたのは初対面の夫婦だった。恋人じゃなかった!?
そこで後藤の口から語られたのは
「恋人が突然亡くなってしまった、脳死だったので腎臓の提供をした、亡くなった後は立ち直れなかった、本来なら移植された人のことは秘密だけど、大金で調べてもらった」
との事情だった。ここで臓器移植が出てくるとは思いもしなかった。
奥さんに、亡くなった恋人の腎臓が移植されていた。
一瞬、移植された側の弱みにつけこみ金を?と疑ってしまった。不純でごめんなさい。
奥さんは、すぐに事情を察して、別室で手術跡を見せてくれた。
それに向かって、土下座しながら
「ごめん、今回はちゃんと買い物もできたよ、いろんなこと、ごめん!」
と泣きながら謝っている姿を見て、私も涙が出ていた。
ニコは亡くなった恋人の声色を真似て「大丈夫だよ」と電話した。
名取は仏像を失くしたままで任務遂行できなかった。
でも、マキ(浅丘ルリ子)の機転で足を切り落とし前をつけたことにして乗り切っていた。
このドラマは、世間的には悪人でも人間的には優しさもあり共感できるところがいい。