華麗なる一族　最終回

阪神銀行頭取の大介（北大路欣也）と阪神特殊製鋼の鉄平（木村拓哉）が父子裁判。
銭高常務（西村雅彦）の証言から、鉄平側に有利になってきた。
でも大介はあきらめななかった。また裏から手を回していた。
阪神特殊製鋼の破産管財人に帝国製鉄の和島所長（矢島健一）がなった。
そして、鉄平の役員解任と裁判の提訴取り下げが決まった。
その後、大同銀行は阪神銀行に吸収合併され三雲頭取（柳葉敏郎）は追い出された。
ここでようやく、大介の描いていた野望に気づいた鉄平。
大介と直接話をして「（祖父の子と思われている）僕が生まれなければ・・・」と泣く鉄平と、大介が語った苦悩が、最終回の見せ場だったように思う。
自分の存在自体を否定されるのは一番ツライだろう。
鉄平は夢も挫折し、他の人の苦悩も知り、自ら死を選んでしまった。
鉄平は亡くなってから、血液型から大介の実子だったことがわかった。
残酷な事実だった。間違った血液型を信じて大介は苦悩し周りもくるわされて。
大介の銀行吸収合併の夢は果たされたが、鉄平の夢はかなえ、今後に波乱も残した。
葬式で、銀平の隣に別れたと思っていた妻（山田優）が寄り添っていたのがよかった。
銀平が出演者の中でも、板ばさみでの苦悩と言動とは違う優しさ感じた人だったから。
相子（鈴木京香）も、プライド高く強気の言動ながら愛人という立場の悲しさも感じた。
木村拓哉が演じる役柄の人が、ホントに自殺したのにはびっくりした。
ドラマ「ギフト」は、木村拓哉のバタフライナイフ姿に憧れた少年が多数でて、再放送されなくなったと読んだ記憶がある。おもしろかったんだけどなぁ。
以来、木村拓哉に悪役や影響力の大きいシーンはさせられないのかと思っていた。
シリアス展開になるのは想像ついていたため、寝る前に見る気にはなれなかった。
内容的にも難しかったが、ストーリーがしっかりしていて見ごたえはあった気がする。