拝啓、父上様 10

一平は、1月4日にナオミ(黒木メイサ)とフレンチレストランでデートした。
フランス語を練習していたのに、なかなか通じないところがおかしかった。
メニューの選び方やワインのマナーになれていない様子は、微笑ましかった。
ところが、その場にナオミの父として津山冬彦(奥田瑛二)が現れた。
作家の津山冬彦は、昔は一平の母の雪乃(高島礼子)と付き合っていたとされる人。
一平の有力な父親候補で、もしかしたらナオミとは異母兄弟?との苦悩が始まった。
せっかくのデートだったのに、話もできなくなり「怒らせた?」と思われたまま別れた。
その後も、実の父は?が頭から離れず、コーヒー店主にまで小説の内容を訊ねた。
入院中の夢子(八千草薫)にも訊ねるが、夢子の返答はドラマのような妄想ばかり。
「ジャニーズの方針」
のセリフには『ジャニーズ事務所の二宮くんを前にわざとだ』と笑ってしまった。
「僕は妹に恋を・・・」
という一平のセリフも、同じ「嵐」松本潤主演映画『僕は妹に恋をする』を意識して書かれた?と思ってしまった。
そこまでは、脚本家の倉本聡さんは知らなかったとは思うんだけど。
ナオミからは、何度もメールがきたが返事できず「待っています」とまで書かれた。
一平は雪乃に父親の件を問いただすが、いつものようにはぐらかされてしまった。
今回だけは自分の恋や将来もかかっているし、一平は怒って出て行った。
その後の雪乃の淋しげな表情が、切なかった。
母子ケンカの件は竜次(梅宮辰夫)にも知られ、一平は問いただされた。
事情を聞いて、さすがの竜次も困っていた。
雪乃の明かせない気持ちも尊重したいが、一平の「異母兄弟かも?」の悩みも大きい。
今回は、律子の幼馴染で中条の女将の小夜子(加賀まり子)も出演していた。
花より男子」では道明寺の母で出演中だし、ジャニーズ出演ドラマかけもち?
律子(岸本加世子)は、犬猿の仲の小夜子に頭を下げ従業員の就職を頼んでいた。
気が強くプライドの高い人だったのに、一平にさえ弱気になっていて切なかった。