華麗なる一族 8

高炉事故で多数の死傷者を出したばかりだというのに、金や閨閥の話ばかり。
遺族より会社第一という感じがして、鉄平(木村拓哉)の強さを支持しにくかった。
鉄平が、自分の本当の父の件で母(原田美枝子)を責めていたのは切なかった。
祖父とは同意でではなかったし、母自身にも誰が父か?はっきりしなかっただろうに。
父の大介(北大路欣也)は、銀行家としては優秀なのかな?根回しは上手い。
企業や銀行は非情でなければ大きくなれないものなんだろうか?
その辺が私にはわからないのが、ドラマを理解しにくい一番の原因なのかもしれない。
同じ山崎豊子原作でも「白い巨塔」は身近な病院が舞台で理解しやすかったけど。
この出演者の中では、銀平(山本耕史)の言動に共感することが多い。
言い方は冷たくても、妻を実家に戻らせて自由に。
兄への憧れやライバル心を持ちながらも、父の元で働くしかない苦悩。
官僚だけど閨閥ではない美馬(仲村トオル)の冷めたような言動もいい。
キャラ的に、鉄平は反発していても父を頼っていた理想主義の坊ちゃんに見えた。
ただ、鉄平役の木村拓哉の短髪でのスーツ姿は、よく似合ってカッコイイと思う。