坊ちゃん先生+ヒミツの・・

  • なんとなく渡辺淳一原作の「坊ちゃん先生」を見はじめ、おもしろかった。

渡辺淳一さんといえば、「無影灯」(中居正広『白い影』原作)「失楽園」「愛の流刑地」などたくさんの人気作品があり小説家として有名。
でも、本職は医師。このドラマは自伝かな?と思うようなところもあった。
野々宮敬介外科医(中村俊介)26歳が、人口500人の孤島の村立病院に赴任した。
医局長の新井(丸山和也)や先輩の朝倉(保阪尚希)に勧められ断りきれず。
その病院を支えているのは、院長で内科・小児科担当の栃久保(村田雄浩)と主任看護師の大石(室井滋)事務長の河田(田窪一世)に、レントゲン技師や看護士たち。
また3ヵ月の研修だけの敬介は、新米で『坊ちゃん先生』と言われるようになった。
専門外の治療に戸惑いながらも、前任者のカルテ指示に従いつつ、勉強の毎日。
こういう方が、よほどオールマイティに診察できる医師が育つ気がした。
敬介は、有希子という女性と(黒谷友香)と親しくなった。訳がありそうな人だった。
村長の一色が交通事故で大腿骨を骨折、手術が必要になった。
本人は、本土での手術を希望していたが、敬介が手術と宣言してしまった。
先輩の朝倉に相談すると「だれでも最初は新米だから」とやる気を出した。
大石看護士と、村長の娘だった一色が鉢合わせしてから、大石と敬介ともギクシャク。
そのせいか?手術は失敗し、医局長が再手術に来ることになった。
それを患者に告げるときの院長の言い方は見事だと思った。
再手術が必要で対処も決まっているなら、患者の不安は少ない方がいい。
医療ミスの隠蔽はよくないが、すべて真実を正直にだけが一番とも思っていないから。
敬介は、大石と同級生の女将の眉子(川島なお美)から、事情を聞いた。
有希子は大石に憧れて看護師になり村立病院で働いていたが、東京からやって来た外科医に恋をし、その医師を追って東京に行った。
その後、別れても有希子は島に帰れず、妊娠しても村長には言えずで悩んでいた。
村長とは、会って話をして和解。
島民の深刻な病気のときは、敬介が島中を回って、助けようとした。
再手術のために、医局長と朝倉が島にやってきた。
その時になって、尊敬している先輩の朝倉が、有希子の相手だったことに気づいた。
「遊びだった」発言に、有希子の代わりに殴ってしまう。
一旦は大学に戻る予定だった敬介は、船から降りてまた島の外科医を続けた。
Dr.コトーは天才外科医だが、実際は新米が指示され辺境医療にの方が多いだろう。
診察しながら医学書で調べたり、さすがにリアル、と思った。
主演の中村俊介さんは、正統派二枚目で、こういう役にハマルと思った。

ドラマ化の話がメインだったが、長男の航(堺正人)の気持ちがよくわからない。
元上司の亮子(真矢みき)が、妙に可愛くて切なかった。
夏世(釈由美子)が、作品の改悪に怒りドラマ化がなくなるのは、予想どうりだった。
修(池田鉄洋)のお気楽さ、陽(本郷奏多)の優しさが増していた。
智(要潤)相手に「曲がり角の彼女」の若社長小ネタが、おもしろかった。