拝啓、父上様 3

今回の見所は、やはり、大御所女優二人の共演シーンだっただろう。
大女将の夢子(八千草薫)は、待っている間、落ち着かなくて相談電話ばかり。
そりゃ、愛人の立場で正妻(森光子)が会いに来ると聞いたら、ドキドキ緊張だろう。
そのソワソワぶりが、可愛らしくてたまらなかった。
正妻は一人で会い来た。
森光子さんと八千草薫さんのシーンは、ドラマの空気が違っていた。
正妻の方から
「気づかなくて申し訳ありませんでした・・・(夢子からの)お守りは胸に抱かせました」
には、あまりの貫録に圧倒された。
森光子さんは「時間ですよ」くらいしか芝居を見た記憶はなかった。
ただ、大御所でジャニーズ好きの女優さん、という印象だった。
伊達に大女優と呼ばれているわけじゃなかったんですね。すみませんでした。
「本当に故人の死の悲しみを分かり合えるのは、この二人だけかも」
とお互いの切なそうな表情と会話で思った。
一平(二宮和也)と時夫(横山裕)が、庭で待機していたのは、コメディシーン?
棒を持って見守っていたけれど、取り越し苦労だったし。
一平の父親候補の作家(奥田瑛二)も登場してきた。
外で撮影中、エキストラが趣味のマスターがなにげに通り過ぎたシーンに笑った。
衣装も合わせ(本当はわざとなのに)さりげなさすぎで。
一平がコンビニ前で偶然を待つシーン、マンションでよろこんでる、がよかった。
おでんやさんで、他の客の会話から、母と作家の関係を知った。
その後の「心ここにあらず」の表情は、おもしろかった。
料亭の問題、個人的には女将(岸本加世子)の考え方に賛成。
でも、簡単にはわりきれない気持ちも想像できる。
そのケンカで、大女将が家出。来週のメインになりそうだ。