弁護士のくず

夜景のきれいな埠頭で、岡部(塩谷瞬)が大学生3名への暴行事件で捕まった。
九頭弁護士(豊川悦司)と武田弁護士(伊藤英明)が弁護人になった。
襲われた男子大学生達は「一方的に暴力を振るわれた」と訴えていたが、岡部の方は「絡んできたのは向こうの方、正当防衛だった」と言う。
でも岡部には暴行事件を起こしての補導歴があり、裁判で無罪は無理そう。
九頭と武田は岡部の彼女でデート相手だった杏里(酒井彩名)に事情を聞いた。
ここで、岡部役の俳優に見覚えがあるのに思い出せずにいて、調べた。
白夜行」で雪穂と一旦は結婚した役の人だった。
髪形や役柄の違い?熱心に見ていたのに、気づかなかった。
「何故、正当防衛にならないの?」と心配で訴える杏里。
九頭は「正当防衛で無罪に」と言ってしまう。
ここからが、キャラや弁護士としての腕で、おもしろかった。
まずは、大学で女子大生と仲良くなり、情報提供してもらう。
いつものキャバクラで、小川直也に「ケンカに勝つには、先手必勝」と教えてもらう。
武田が女装し、覗き(ダチョウ倶楽部肥後克広)を見つけ、目撃状況を教えてもらう。
そして、大学生3人に暴行やレイプ容疑のあること、を調べ上げた。
法廷でのやり取りも感心するくらい、ワクワクした。
武田が「頭突きなら、かなり接近してからかってた、脅されてるように感じるだろう」
被害者の女性を法廷の傍聴席に呼び、さくらの女性達と一緒に被害を訴えて
「そんなにやってない、ってことは何人かはやったんだな」と九頭。
被害者だった男子大学生3名は、暴行やレイプ事件の常習犯として捕まった。
カップルでも、男性の方だけ逃げて女性が被害の場合が多い。でも岡部は、彼女とお腹の子のために先手必勝で相手をやっつけた、それしか守る方法はなかった」
というような九頭の言葉には、ちょっと泣きそうになった。
もし、同じような状況になったら、守ってくれるかな?