吾輩は主婦である

夫のたかし(及川光博)が、漱石のみどり(斉藤由貴)に、奥さんへの愛情を感じさせる接し方を説教していたところが、妙に説得力があり、おもしろかった。
たかしのいいところは、その言葉を素直に受け止めショックなほどに考えるところかも。
昔馴染みの喫茶店でたかしの作った曲を聞くと、一時的にみどりに戻る。
なのに、「吾輩」と呼ばれたりで、漱石になってしまう。
そうの切り替えも、おかしかった。
今回は、隣のクリーニング店の夫婦(池津祥子・レッド吉田)がメインだった。
今は「なまはげ」扱いのやす子だけど、昔は優等生の可愛い女の子だった。
内心「でっち」と呼ばれているひろしが、悪の三冠王というほどのワルだった。
それが、頭を下げて結婚し養子に入ってから、丸く人当たりもよくなりすぎていた。
家事も得意だし商売人としてもいい。
でもそれが、やすこには物足りなくて叱ってほしかったらしい。
ただ、家事や育児を放棄していたわけではなかったんだなぁ。
隣に家出して担任からはダブル不倫を疑われたり、ワルの同窓会?をやってもダメ。
でも、たかしがやすこに馴れなれしづになことで、ついに 夫のひろしがキレタ。
その晩、やすことひろしの夫婦は仲直り。
翌朝のやすこの豹変ぶりにも、大笑いした。
宮藤官九郎の脚本だから、設定とか小ネタはとんでいる。
でも、主婦視聴者の多い昼のドラマだけに、内容には「主婦の生活、奥さんが言ってほしいこと」のセリフに多いな、と思った。