弁護士のくず

主婦のみちる(石田ひかり)と夫の良純(甲本雅裕)が事務所に依頼に来た。
同じマンション主婦達のボス的存在の保住(深浦加奈子)という主婦に、みちるが『主婦売春』している、と噂されて困っていた。
九頭弁護士(豊川悦司)と武田弁護士(伊藤英明)は慰謝料の請求や名誉毀損で処罰できると助言。
でも、みちるのマンションに調査に行くが、誰も裁判での証言はしてくれない。
それはそうだろうなぁ、と思った
証言して今度は自分がイジメられてはイヤだし、裁判は大変そう。
九頭は美月(村崎真彩)のカンニングの件で担任から呼び出された。
「黙秘権」で真実を語らなかったが、カンニングペーパーの筆跡も違う。
そういうことに気づく九頭は、案外にいい父親をやってういるようだ。
加藤弁護士(高島礼子)から
「美月ちゃんは、新しい学校でイジメを受けていてカンニングも嵌められたよう」
と聞く。
その後「社会勉強」と称して、美月をマンションの聞き込みに同行させた。
「ボスをやっつけておかないと、次にイジメの標的にされるのは、あなた」
の言葉を聞かせる。
美月は自分でボスをやっつけて、それを担任から聞いた九頭は、うれしそうだった。
脅し?の効果で、証言は拒否していた主婦が、保住からの電話を録音してくれた。
おかげで、裁判ではイジメを認めさせ、噂の根拠の目撃証言も信憑性が薄くなった。
それにしても、イジメの発端が『挨拶をしなかった』には参った。
そんなことで?という感じで。
それも、ホントは無視をしたわけじゃなくて、視力が極端にわるく、メガネをしていても相手の顔がよく見えないからだったのに。
マンションには住み続ける気だし、和解で解決となった。
ところが、依頼人のみちるには秘密があった。
夫の浮気が許せずに、自分も一度だけ出会い系で浮気したところを目撃されていた。
「みちると男性を見た」と言っていた保住の証言自体は間違いではなかった。
九頭弁護士の「秘密を持ちながらの闘いはツラかったでしょう」が妙に優しく感じた。
なんでも真実を話してしまえばいい、というものでもないんだなぁ、と感じた。