少年たち 感想

  • ケーブルテレビの再放送で「少年たち」全3話を見た。

まずは配役で、広川一調査官(上川隆也)小田朋子保調査官(麻生祐未)新堂(地井武男)外山書記官(不破万作)が家庭裁判所の人。
松下圭(相葉雅紀)角田晋也(山下智久)神崎理架(吉野紗香)杉田耕一(高橋一生)が、未成年の犯罪で捕まり調査されている少年少女たち。
松下圭の父で検事(萩原流行)母(高沢順子)角田晋也の母(烏丸せつこ)神崎理架の母(岩崎宏美)杉田耕一の父で任侠ヤクザの親分(黒沢年男
このドラマは、現在活躍中のジャニーズタレント相葉くんと山下くんが目的だった。
上川隆也さんも『白い巨塔』での弁護士役など、硬い職業役がハマっていて好きだし。
でも、自分も親と呼ばれる立場だし「自分の息子だったら・・・」と思って見ていた。
松下圭は、単身赴任中の父を頼って上京したのに、暴走族に入り罪を犯していた。
罪状は、万引き・窃盗・恐喝・器物破損で調査の時の
「こんな人生いらない…」
の言葉は『もう生きていたくない、親とも仲良く付き合えないし』に聞こえた。
神崎理架は、店をやっている母と二人暮らし。
罪状は、覚醒剤と売春で、やった理由もよくわからないようだ。
杉田耕一は、松下圭が一緒にいたグループのリーダー。
罪状は公務執行妨害だったが、前科ありで少年院に行かされる可能性が高かった。
最初は、圭一が仲間をチクったと思っていたようだが、誤解は解けた。二人は友人。
角田晋也は『14才の少年が父親を刺殺した』という事件で自首していた。
小田調査官と広川調査官には、母を心配し、雑談で笑顔も見せてくれた。
晋也の母の理恵はアルコール依存症でお酒に溺れていた。
実際は、晋也の母が夫(晋也の父)を刺殺してしまい、子がかばっていた。
でも、息子を自分の代わりに犯罪者にして、平気でいられる親はいないだろう。
広川一調査官自身も、友人に恐喝の罪をかばってもらい、ずっと苦しんでいた。
後には、母が自首して晋也は釈放。親戚へ行くまで広川が預かることになった。
私には、刺殺事件のきっかけが
『アルコール依存の治療のために入院することに、母が抵抗しているうちに』
が気になった。
自力でやめられないから治療で病院に、だから、行った方がよかったのに・・・と。
広川調査官は、松下たちを審判で試験観察にして親子合宿をする計画を立てた。
合宿はキャンプのように楽しくだったが、耕一が理架にひどいことをしかけてしまう。
杉田耕一の父が「どこの世界に自分の息子を殺したい親がいる?」と訴えていた。
危機管理能力や人情ということでは、ヤクザの親分が一番よくわかっているのかも。
検事で『成績さえよければ・・・』の圭の父も思うところがあったようだ。
合宿後の審判で、耕一は特別少年院になったが、圭と理架は保護観察処分だった。
『結局は親の愛情、親に捨てられたって思う瞬間、子供の未来は閉ざされる』
がこのドラマのテーマだったんだろう。
一緒に見ていた旦那が
「俺は、小さい頃からずっと息子を見ている、大丈夫」
と言っていた。私は、気持ちはあっても、気づいてもらえてるか?よくわからない。
久しぶりに息子と手の大きさを比べてみたら、いつのまにか抜かれていた。
成長はうれしいけれど、ちょっと悔しかった(笑)