弁護士のくず

元猿岩石の有吉弘行さんが、幼子の父親役で出演していた。
九頭弁護士(豊川悦司)は友人の結婚式のすっぽかし、テレビインタビューを受けた。
それを見ていた美月(村崎真彩)という女の子が、白石事務所にがやって来た。
九頭を見つけて「お父さん!」と叫び、証拠写真を見せる。
美月は九頭の昔の恋人の葉月(和久井映見)の子供だった、でも母は亡くなっていた。
それで母の兄の月夫(小市慢太郎)夫婦の家で生活していたが居心地はよくなさそう。
小さくなったズックの後ろをつぶして履いているところで、それを感じさせた。
美月は九頭を父親だと言っていた。でも『時期があわないし俺の子ではない』らしい。
武田弁護士(伊藤英明)は
「お金持ちの元不倫相手に子供を認知させ、養育費がほしい」
という相談を母の小塚陽子(矢部美穂)から受けていた。
でも、夫で父だと信じていた小塚新平(有吉弘行)は
『血がつながっていてもいなくても我が子、別れない』
稼ぎは少なくても優しい子煩悩な父だった。
夫婦は、子供やお金のことでもめて離婚寸前だった。
九頭は葉月と、母(和久井映見)と暮らしていた場所に旅に出る。
そこで、自分が身をひいた後に見合いで知り合った富田(川崎麻世)をみつける。
その富田が、美月の父と確信し認知するよう迫った。
抜け毛でDNA鑑定する、で脅迫はおもしろかった。
冨田も、それで親子と認定されたら皆にバレ困ると、大金を渡す気になったし。
なのに、元彼女への暴言でキレて「美月は俺の子だ」は(苦笑)
本来は人情家で、言葉はわるいが子供にも優しい九頭らしいなーと思った。
月夫もわるい人ではなく、生活に困っていたから美月に優しくできなかっただけ。
ひどい言葉の妻をたしなめ、新しいズックを用意し渡してくれるところは、よかった。
しかし、本当におじさんの家からも出て、自分が引き取るとは思わなかった。
独身男性生活から、小学生の女の子も同居の生活はできるのだろうか?
小塚陽子も、子供を可愛がっている新平のことを思い出し、夫婦仲を戻した。
今回は、いつものエロさが少なくて、親と子の人情話になっていたように感じた。
血のつながりよりも、一緒に過ごした思い出や優しさが親子なんだろうと思った。
それはそれで面白かったけど、弁護士の技で解決がなかったのは、淋しかった。