マチベン

  • 久しぶりの連続ドラマ、土曜夜9時からのNHK「マチベン」を見た。

NHKの番組ははほとんど見てないので、テレビ雑誌でもノーチェックだった。
でもたまたまかけていたときにドラマCM、出演者や内容がおもしろそうに感じた。
江角マキコ主演の弁護士物で、山本耕史沢田研二も共演でが興味があった。
最初は、天地涼子(江角マキコ)自身が、被告人として法廷に立つシーンだった。
今回の話は、未成年少年が放火し上の階段にいた少女が亡くなった事件だった。
刑事裁判の方は終わり、被告進藤和彦(松山ケンイチ)は保護観察に決定していた。
一事不再理で、もう一度刑事裁判をやり直すことはできない。
未成年だから少女の母の河瀬みゆき(松田美由紀)さえ、顔を見ることもできない。
そこで、賠償金請求のための民事裁判を起こし、法廷で加害少年に会おうとした。
その時の弁護士が、マチベンの天地涼子だった。
河瀬みゆきは、法廷で進藤少年を襲ってしまった。これは捕まり新聞ネタにもされた。
ただ、その時に進藤少年が言った
「借金まみれが、賠償金目当てで訴訟なんて起こしやがって」
が、進藤側の弁護士である神原啓吾(山本耕史)にも疑問を感じさせた。
『人には気づかず亡くなった少女も知らない』なら、借金は知るはずないことだから。
私は見ながら『二人は知り合い同士で邪魔になってやったのかな?」と思っていた。
ところが、壁にらくがきをみつけ、少女の母の店の看板にもらくがき、他にも多数。
これを、進藤少年が医大受験のストレス解消にやっていたことだと、気がついた。
法廷で、進藤少年にその点を追求した後、原告の少女の母本人に質問させると、
「うるさかった、らくがきを(少女に)注意され店の話も聞かされ突き飛ばしたら、警察に訴える、と言われた、だから・・・(火をつけてスプレーで爆発させた)」
という真相を話し出した。らくがき注意で殺人?と、意外だった。
思った以上に、硬派な感じのドラマだった。
未成年事件の裁判での被害者側の無念な感じも、なんとなく伝わってきたよう。
脚本は、「ひまわり」「白い巨塔」も書いた、井上由美子さんだった。
法律に詳しいのかな?硬派な感じの弁護士登場ドラマが多い気がした。
一話解決で、子供も一緒に楽しめた。