脚本家+ぐるナイ

  • 最近、見たくないと思っていたドラマに、はまってしまうことがある。

野ブタ。をプロデュース」は、山下智久くんの出演がなければ、初回でアウトだった。
それが、3回目からおもしろいと思い、最後にはハマッテいた。脚本家は木皿泉さん。
今回は「白夜行」には興味がなかった。出演者にも、ストーリーにも。
ところが、初回の子役の演技に圧倒されてから、かかさず楽しみに見ている。
ドラマは、ありえない設定でも、そのキャラクターに魅力があり、合ったセリフを語ってくれるのがいい。
桐原亮司(山田孝之)唐澤雪穂(綾瀬はるか)松浦勇(渡部篤郎)と悪党ばかりで、本来なら共感できるような話ではない。
でも、松浦の「ひどいよ亮ちゃん、あれだけは誰にも言わなかったじゃん」は切なく
亮司の母(麻生祐未) が、息子の殺人を目撃しながら「それでいいの?」と尋ね、写真のネガを置いていく。
人としては間違っているだろうけど、あえて苦しい道を行く息子を思いやっていた。
ありえないのに、そのキャラクラーなら、やりそうで違和感もない。
また、図書館司書の谷口(余貴美子)さんのセリフがいい。
「隣の息子にトキメク、でももし旦那がいなくて心に余裕がなかったら、トキメキがないだろう。トキメクのも旦那のおかげかな」
には、とても納得して、共感してしまった。
私も、芸能人にワーキャー言っていられるのは、旦那がいて家庭が安定しているから。
いろんなことに不安で、気分が落ちていたら、芸能人もドラマも楽しめないなー、と。
いいセリフが多いので、脚本家の名前を調べてみた。森下佳子さんと書いてあった。
2005年に好きで見ていた「瑠璃の島」の脚本も書いていた。納得。
喰いタン」も気楽なわりに切なさもあって、好きだ。これはベテランの伴一彦さん。
キャラクターに合ったセリフを書ける脚本家のドラマに、私はハマリたい。