白夜行

  • 今日は、時間ぴったりで座り「白夜行」を見た。

冷静に見れば、亮司(山田孝之)と雪穂(綾瀬はるか)は、親を殺した犯罪者。
その上、その罪を隠すために、犯罪を重ねていく極悪人だ。
なのに『このまま上手く逃げなさい』という気になるときがある。不思議だ。
松浦勇(渡部篤郎)がなぜ?亮司のやったことに気づいているのか?わからない。
でも、それもあって、女が男を買う組織の手伝いまで、させられていた。
そこで小出恵介が出演していたのはうれしかった。「ごくせん」いい感じだったから。
雪穂は、友人には優しそうな笑顔を見せるのに、言動はメチャ怖い。
でも、亮司は、いままでやってきたことのわりに小心者で情けなく感じた。
それが、女性の死の隠蔽工作やったことで腹がすわったようだ。
桐原弥生子(麻生祐未)が一人スーツで息子亮司の卒業証書をもらって帰る姿。
息子のポケットから息子自身の死亡診断書を見つけたとき。
帰ろうとする息子に、顔を見ないで話しかけ、涙しているところ。
愛人の男と生活し派手なだけに見えても、やっぱり母親。
すべてを許容して協力しようとしている感じがして、なんか切ない感じがした。