危険なアネキ

今回の「危険なアネキ」は、初回よりもまとまっていて、見やすかったように思った。
ただ、月9ドラマというより、研修医の成長と人情話で見た方がおもしろい気がした。
研修医の森山未来さんは、2001年「さよなら小津先生」の生徒役から注目していた。
それが、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の朔ちゃん役で大ヒット。
その後も、「ラストクリスマス」で新人サラリーマン役などで、地道に活躍していた。
今回の弟役で、ドラマの主役級だが、正直、見た目がカッコいいとは言えないかも。
でも、私は、かなり気に入って、注目している俳優さんだ。
勇太郎(森山未来)くんが、難しい受験や国家試験もパスして医師になったのに、どうしてそんなに劣等感を持つのか?私には、よくわからない。
でも、優秀な人たちの集まりにいるからこそ、ライバル心や劣等感も強いのかも。
わざとキャラだと思うが、肩に力が入りすぎていて、まだ診察は受けたくないかな。
指導医の武田先生(高嶋政伸)は、出演しているだけでで、ほのぼのする。さすがだ。
教授役の児玉清さんは、見るからに貫録があって、それでいて優しい。さすがだ。
「命を一日でも長くが正しいのか?患者の好きなことをさせてあげるのが正しいのか?私にもわからないが、それを考えるようになっただけでもいいことだ」
のようなセリフに、ベタだけど感動してしまった。
勇太郎くんも、ただマジメで硬いだけの医師にはならないだろろうし。
旦那に、ドラマのあらすじなどを話すと
「そんなにいい教授はめったにいない、だいたいが『白い巨塔』でも東教授タイプだ」
とのこと。ドラマだけに、理想的な教授像も描いているようだ。
寛子(伊東美咲)さんのキャバクラに、点滴姿で坂上次郎が現れたのはおかしかった。
きっと、最後に一度くらいは、気に入った女性と歌を歌って、騒ぎたかったのかも。
北村看護師(釈由美子)が、急に看護師モードで、テキパキ指示してカッコよかった。
「世話になったから遺産を」がなかったのは、よかったけど、淋しいような気もした。
今回は、一話で一つの話が終わり、医師としての苦悩と成長も見え、よかった。