好きなタイプのドラマ

ドラマは、どんなに実態を描き出しているように見えても、しょせん作り物だ。
病気で苦しんでいるヒロインがいたとしても、現実とまったく同じではないだろう。
でも、私には、そこがいい。現実どうりのツライだけのドラマなんて、見たくもない。
知らない世界が少しだけでも、わかった気になれ(業界物など)ヒロインには、優しくかっこいい男性が、味方として現れる。そういう夢が見たい。
私が好きなのは、基本的にはコメディドラマだ。
僕の魔法使い」なんて、奥さんが(篠原涼子)が、他の男性(古田新太)に変身してしまう話だ。現実には、ありえることではない。
それだけに、気軽に「ベタベタしすぎ」などとツッコミを入れながら、楽しめた。
サトラレ」も、自分の考えが他の人に聞こえてしまう、という非現実な話。
ドラマでは、サトラレには、特殊な能力があり、自分のことがサトラレだとばれないように、周りが気を配っていた。自分で知ると、生きていられないくらいツライからと。
ただ、こういう症状(自分の考えが読まれている、広まっている、と思い込んでしまう)の病気は現実にあり、その患者本人のツラサも想像して、ちょっと考え込んでしまった。
ドラマは、コメディタッチでほのぼのしていたし、ラストで本人が知っても、周りの人たちのフォローや優しさで、人のいる場所で生きつづけることができて、ほっとした。
コメディではないが、医療ドラマも好きだ。
サイコドクター」は、精神科医役の竹野内豊さんが、よかった。
物静かで優しく、それていて内に秘めた熱意があり、患者の治療をしてくれていた。
実際の精神科では、患者の日常生活を自分の目で確認、まではしてくれないと思う。
あれほど話を聞いてくれて、変わった治療方法を使ってでも、患者を治そうとしてくれることも、ほとんどないだろうと思う。
それでも、ああいう精神科医がいてくれたら・・・と憧れた。
白い巨塔」は、大学病院の問題点を描いていたけど、すべてが事実ではないだろう。
財前教授は、人格的には野心の強いタイプだったかもしれないが、患者を治したい気持ちは強く、治療技術も高かった。こういう医師の方が頼りになるかもしれない。
「無念だ・・・」のセリフが、とても印象に残っている。
恋愛ドラマは、ストーリーに少しくらいムリがあっても、ドキドキさせてほしいと思う。
ドラマは、現実の生活を忘れて、気分転換して楽しむために、見ているんだから。