流星の絆 初回

二宮和也くん主演、原作・東野圭吾、脚本・宮藤官九郎、にとても惹かれた。
「大人になったら、犯人捜してさ、三人でぶっ殺そうな」
という予告でも流れていたセリフでドラマは始まった。
1993年の秋のシーン。
ホームドラマ風に『ハヤシライス』で冗談を言い合う両親。
小学六年生の有明功一 (齋藤隆成)四年生の泰輔 (嘉数一星)一年生の静奈 (熊田聖亜)の三人兄妹も仲がよく、あたたかい家庭だった。
両親には内緒で、兄妹達だけで夜中に獅子座流星群を観に行った。
芝生で流れ星を見ているとき、自宅の両親は・・・?
と、最初の方では、視聴者に事件の全容は示されなかった。
2008年の夏になって。
両親が殺害されてから14年経っていた。
現在は、長男の功一 (二宮和也) は、 林ジョージ (尾美としのり) が経営するカレーハウス「ジョージクルーニー」 に勤めていた。
弟の泰輔 (錦戸亮) はジョージに借金をしつつも、冗談も言い合う関係だった。
その夏に、店に刑事の柏原 (三浦友和) だった男がやって来た。
柏原は、父の幸博 (寺島進) 母の塔子 (りょう) が殺害された事件を担当した刑事。
「妹は母親の連れ子で血はつながっていない。これはもう伝えたか?」
などと事件や兄妹の話をし、時効は11月だと伝えて帰った。
その頃、一流商社に勤務していた末っ子の静奈 (戸田恵梨香)が会社を辞めていた。
それを知った泰輔は静奈に事情を聞いた。
ポストイット攻撃した上司のイヤガラセ』
と静奈は説明しながら、兄の功一のことを泰蔵と、
「かわいそうな顔してる」
と言い合っていた。
功一の勤めるカレーハウスには、本当は作っていない『ハヤシライス』にこだわり注文し続ける客(要潤)が通っていた。
数日後、静奈が肌の露出の多いキャンペーンガールをやり兄達を慌てさせた。
マンガ喫茶で兄妹三人が揃い、Hな言葉もありで事情を聞いた。
たしかに、半分個室なのに安いし、ゆっくり話し合うにはいい場所かも。
静奈はエステティックアドバイザーの資格商法詐欺に会い、30万円騙し取られていた。
その後どうするか?の相談中に、静奈が功一に、
「私から見たら、お兄の方がよっぽどかわいそう」
と言い放っていたのが、痛快だった。
静奈と泰蔵は、自分たちで仕返しのため、同じ方法で別の女性を騙そうとしたが失敗。
功一は一人で、ネット掲示板を使い見張りを続けて、詐欺女を探し出していた。
自分のために兄がしてくれたことなのに、最初の弟妹の反応が、
「こわい、キモイ」
たしかに、その執拗さと見張り姿はチョッと・・・(苦笑)
騙し返すために、詐欺女がハマっているホストをつかうことになった。
泰蔵がホストクラブに潜入、功一が書いた台本どうりに動くことに。
目的のホスト(杉浦太陽)は少女マンガ大好きとわかった。
それで、静奈が少女マンガのように乙女チックな衣装で近づいた。
『ウサギ』や『文通』で、ホストは静奈に恋をした。
そして、騙されたまま、30万円を振り込んでくれた。
詐欺女まで少女マンガ風衣装とウサギには、笑うしかなかった。
お金が戻った後に、静奈が会社をやめた本当の訳を語り出した。
「同期の女の子が14年前の事件のことを覚えていたことがわかった、それ以来、他の社員達からもヘンに気を使われているような感じがして居心地がわるくなった」
だった。
重大犯罪にあった人の気持ちは経験がないから、よくわからない。
だけど、ヘンな気の使い方をされると対応に困り居心地がわるいんだろうな。
それは、とてもよく想像ができる感情だった。
功一は、
「俺は警察なんて信用しない・・・流れ星なんて当てにせず自分達で叶えるんだ」
と強く訴えていた。
1話目の最後になって、ようやく子供の頃の事件シーン。
流星観測から戻ったら両親が死んでいて、ナイフによる殺人事件とわかった。
犯人らしき人を泰蔵は目撃していた。
その後の兄妹達は、施設で育ったようだ。
ドラマは大人と子役のシーンが交互で、マンガシーンまで。
テーマのわりに雰囲気は明るく、セリフにテンポがあった。
コスプレ衣装シーンまであったかも(笑)
原作がしっかりしていて、脚本家が宮藤官九郎だけあったかな。