相棒 最終回SP

  • 「相棒」最終回SP「黙示録」を家族で見た。

25年前、放火殺人犯として捕まり死刑囚となっていた錦貴文が獄中で死んだ。
事件性はなく病死と判断された。
でも右京(水谷豊)は、貴文が19年間も死刑執行されなかったことに疑問を抱いた。
警察では自供したものの裁判では無罪を主張し続けていた。
再審請求してきたが棄却され、冤罪を叫びながらも死刑囚として獄中生活をしていた。
そんな時、放火殺人事件担当していた刑事と検事が殺害された。
息子の無罪を信じ、妻に自殺された貴文の父の文忠(林隆三)が容疑者に。
右京と薫(寺脇康文)は三雲判事(石橋凌)に会い、事件の真相に迫っていった。
警察幹部の小野田(岸部一徳)が猫なで声で右京に話をするところがおもしろい。
声は優しそうなのに何を考えているのか?わからず、敵か味方かもわからない。
真犯人はあっさり捕まった(ように見えた)それほど出番の少ない犯人だった。
テーマは冤罪だったのかな。
歴代の法務大臣は死刑の書類にサインをしなかった。
法務大臣シスター(かとうかずこ)によると、法務省が冤罪かも?と認めた上での判断だったようだ。
無実の罪で亡くなっても保障は3000万、病死だと900万。
これには笑った。
今どき、安い生命保険でも補償額はもっと高く設定する。
それなのに、人の半生をやってもいない罪で責めておいて、この金額はない。
陪審員制度にもまた触れていた。
三雲判事は無実と思った相手に「死刑」の判決文を書かされ、重石を背負っていた。
そんな重大な責任を素人に負えるはずないと。
今回のは、いつもにも増して難しく重いテーマだった。
私は、万が一やってもいない罪で裁かれたら、最後まで無罪を主張していくつもりだ。
だって悔しいから。
何年かかっても、数万円で示談にしてくれるとしても。