医龍2 6

今回は、外山誠二外科医(高橋一生)メインの回だった。
朝田龍太郎外科医(坂口憲二)を頼りして緊急搬送されてきた患者がいた。
その人は、五代明代(草村礼子)というおばあちゃん。
外山外科医は、自分の腕を皆に見せつけるため、時間短縮を目標に手術をした。
そのオペは成功したように見え、外山も鼻高々だった。
おばあちゃんの回診のとき、外山は幼い頃の想いや身内のグチを話していた。
いつもは怒鳴ってばかり、イライラしてライバル心むきだしだった。
でも、おばあちゃん相手には、とても優しく弱音もはけていた。
あのエラソウな態度は、身内医師への劣等感からだったようだ。
そして弱点は、意外なことにおばちゃんだった。
おばあちゃん役の草村礼子という女優さんはサスガだ。語り方で、ほっとした。
ところが、台風で病院も停電になったとき、おばあちゃんの容態が急変。
外山は、伊集院登医師(小池徹平)を助手に、緊急手術になった。
胸を開いてみると、一回目のオペで雑だったところからの出血だった。
信じたくなくて、パニックになりかける外山。
朝田は、手にケガをして執刀は出来ない状況。
でも、皆の協力でオペは無事に終了できた。
「緊急手術になったわけは!?」
と問い詰める夫に対して、外山は一回目の手術ミスを認め、土下座して謝った。
ああいう難しい手術なんとでも言えそう、ほとんどの場合ミスは認めないだろう。
その後は、表情も優しくなっていた。
身内医師への劣等感を克服して、患者第一の医師になったんだろう。
話としては、予想のつく展開だったが、おもしろかった。
イライラした表情ばかりだった外山(高橋一生)の穏やかな笑顔がよかった。
高橋一生さんは、昔から気になる俳優さんだった。
映画「半落ち」では、出番は少ないがかなり重要な少年の役だった。
ドラマ「ハンドク!!!」では、亡くなってしまう患者の役。
高橋一生さん役の患者が亡くなったことで、ノブ(二宮和也)が暴走して・・・
と、かなり印象的だった。
ドラマ「吾輩は主婦である」での、宮藤官九郎に似た小説家役はおもしろかった。
好きな俳優のいろんな表情を見ることができると、ドラマは楽しい。