容疑者・室井慎次

旦那は映画館で見ていて、始まる前に寝た。
「踊るシリーズ」をすべて見て、室井管理官(柳葉敏郎)のキャラクターを把握していなければ、とても見ていられなかったと思う。
ストーリーが暗く淡々としていて、何の罪での容疑者か?も理解しにくかった。
1時間くらいたった頃には、見るのに疲れてきていた。
若手女性弁護士役の田中麗奈さんは、映画とCMだけなので馴染みもない。
他には、映画のときの管理官達(筧利夫真矢みき)が出演していたくらいで「踊るシリーズ」のレギュラー陣もいない。
寡黙でマジメなキャラクターの室井さんだけでは、映画も暗くなるんだなーと思った。
スリーアミーゴの神田署長(北村総一朗)秋山副署長(斉藤暁)袴田刑事課長(小野武彦)のシーンだけが救いだった。
灰島弁護士(八嶋智人)の新作もテレビドラマ化されたようだか、今は見るかどうか?迷っている。
今回の作品を見て、灰島弁護士にはイラつきを感じただけで、キャラクターがいいとはまったく思わなかったから。
このブログで、見た作品に対してここまで辛口になったのは初めてかもしれない。
交渉人 真下正義」は結局犯人は?に納得していないが話の展開はおもしろかった。
ただ、最後の方の模擬法廷シーン?だけはよかった。
たくさんの警察官や弁護士に見られながらの尋問。
そして、最後に明かされた事件の真実。
「なんで、こんなことで???」
と呆れかえってしまったくらいだ。それが制作側の意図だったと思う。
一緒に見ていた子供に
「女の子の動機わかる?」
と聞いてみたら
「そんな動機、理解したくもない」
と答え、逆に安心した。
あんなことはいくら作り話でも動機にもならないことを理解していると。
終わってから気づいたが、最初に容疑者扱いされて事故死した巡査(山崎樹範)は殺人事件では無実だったんだよね?
それなのに、現場に任せ尋問しつづけた責任は上司にもあるんじゃないかと。
そういうモヤモヤもあって楽しみきれなかったのかもしれない。
あんな取調べを本当にやられたら無実でも自白してしまいそうだ。