野ブタ。をプロデュース

野ブタ。をプロデュース」は、出演者やテーマで見てるが覚悟のいるドラマだった。
それが、直接的ないじめシーンがなくなっただけで、ずいぶんと見やすくなった。
笑えるシーンも、前向きなシーンもあり、気軽に楽しめる感じにもなっていた。
そして、正直、このドラマで感動できるとは思わなかったのに、父と子で泣かされた。
信子(堀北真希)は、母親の再婚相手に「お父さん」と呼びかけたときに
「お母さんとは結婚したけど、お父さんになったわけではない」
と、言われて、すごく傷ついたらしい。
でも、大人の立場でこの言葉を聞くと、この再婚相手は、すごく正直者に見えた。
親が結婚しても、いきなり知らない相手と、親子にはなれないだろう。
それを、急に「おとうさん」と呼ぶことを強要される方がお互いにツライかなと思う。
今回は小谷信子のお化け屋敷、彰(山下智久)と修二(亀梨和也)が手伝っていた。
そこに、信子の義理の父(伊藤正之)が、仕事の途中にわざわざ見にきた。
たぶん、この人も、義理の子供との付き合い方がわからないんだろう。
ぎこちなく食事に誘い、断られたら、信子の好物を挨拶代わりに置いていった。
そこで、信子も、義理の父の不器用な優しさに気づいて、おにぎりを渡そうと走る。
タクシーで受け取った義理の父が、受け取ったコンビニおにぎりを食べる。
ここで、私は、泣かされてしまった。心の傷が一つなくなった瞬間だと思った。
子供の頃から単なる同居人と思わされていた人が、実はとても心配してくれていたと。
ベタでも、親子からみで食べ物関係には、弱いのかもしれない。
修二は、いろんな人にいい顔をしすぎて、忙しく、お化け屋敷を手伝えなかった。
でも、雇ったバイトと、信子と彰の力で大成功する。
それはよかったのに、なぜか不安になる修二の気持ち、少しわかるような気がした。
ムリして自分を作り人気者なのに、内心は下に見ていた人にやられた気がした?と。
やっぱり、基本はシリアスドラマのようだ。
ところで、先週の私服で信子が実は可愛い、ってわかっている、男子生徒の反応は?